レアル・ソシエダ所属の日本代表MF久保建英は、24日開催のラ・リーガ(スペイン1部)第6節ヘタフェ戦で先制ゴールをマーク。好調をキープする中、レアル・マドリード復帰の可能性が取りざたされている背景を現地メディアが報じた。
久保は昨年7月にマドリードからソシエダへ完全移籍。加入1年目からリーグ戦34試合に出場で9ゴール7アシストと結果を残すと、今季もここまで公式戦全7試合出場で4ゴール1アシスト。ヘタフェとの古巣対戦では前半2分にゴールネットを揺らすと、その後も躍動。フル出場でチームの勝利に貢献している。
久保とソシエダは2027年6月までの複数年契約を結んでいるが、同選手の保有権の50%はマドリードが保有。スペイン国内ではマドリード復帰の可能性が報じられているほか、6000万ユーロ(約95億円)とみられる契約解除条項の存在により、マドリードが他クラブとの争奪戦で優位との見方もある。
そんな中、スペインメディア『ドン・バロン』は「二度と繰り返せない過ち」とし、「マドリードはマルティン・ウーデゴールを逃した。彼はアーセナルで世界最高のスター選手のひとりとみなされている。久保で失敗を繰り返すわけにはいかない」と指摘。
マドリードで構想外だったウーデゴールは、昨季のプレミアリーグで15ゴール7アシストをマークするなど、アーセナルの中心選手として活躍。『ドン・バロン』は、同選手が先日契約延長を勝ち取ったことについて「マドリードが大きな間違いを犯した証」としている。
久保とウーデゴールは、いずれもマドリードで出場機会を得られず、レンタル移籍を繰り返していたが、完全移籍によりマドリードを退団した後に活躍している。ウーデゴールの活躍が、久保に関するマドリード幹部の決断に影響を与えるかもしれない。