ファビオ・カリーレ監督 写真:Getty Images

 V・ファーレン長崎は23日に行われた明治安田生命J2リーグ第36節で、首位のFC町田ゼルビアに0-6と敗北。ファビオ・カリーレ監督は以前からブラジル1部サントス行きが噂されているが、町田戦の結果により長崎に残留する可能性が浮上している。

 2021年にサントスを率いていたカリーレは、昨年6月から長崎を指揮。ただ2017シーズンにコリンチャンスをブラジル1部リーグ優勝に導いた実績があるだけに、今年6月にサントス復帰の可能性が取りざたされていた。

 そして今月20日にブラジルメディア『グローボ』が報じたところによると、サントスはすでに監督サイドと交渉しており、本人もサントス行きに前向きであるとのという。長崎とは現時点で交渉していないが、150万ドル(約2億2200万円)の契約解除金を用意しているという。

 カリーレ監督体制の長崎はJ1昇格争いに加わっているが、8月以降は2勝4分2敗と足踏み状態に。町田との直接対決では、27分にMF中村慶太が一発退場となると、36分に先制ゴールを献上。前半アディショナルタイムに追加点を奪われたほか、73分から15分間で4失点と守備が崩壊している。

 すると、ブラジル国内でも町田戦の惨敗劇が話題に。ブラジルメディア『Bola Vip』はSNSを通じてカリーレ監督招へいに反対するサントスサポーターの声を紹介するとともに「サポーターはクラブ会長を批判するとともに、カリーレの再招へいは厳しいと主張している」と綴った。

 なおサントスは今季ブラジル1部リーグ24試合を終えて6勝6分12敗。17位と2部降格圏に沈んでおり、今月中旬にディエゴ・アギーレ監督を解任。マルセロ・フェルナンデス暫定監督のもと、19日に残留争いのライバルであるECバイーアを2-1で下しただけに、現地ではフェルナンデス暫定監督の続投を求める声も沸き起こっているという。