福井太智 写真:Getty Images

 サガン鳥栖下部組織出身であり、バイエルン・ミュンヘンのセカンドチームに所属するU20日本代表MF福井太智が、トーマス・トゥヘル監督からの評価を上げている模様。先日ブンデスリーガ(ドイツ1部)の試合でベンチ入りしたことが話題を呼んでいたが、今月20日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージのマンチェスター・ユナイテッド戦でもベンチ入り一歩手前だったようだ。

 16歳7か月という若さで鳥栖のトップチームでデビューした福井は、今年1月に鳥栖からバイエルンへ完全移籍。バイエルンのセカンドチームに帯同する中、2022/23シーズンはドイツ4部リーグ12試合でプレー。今季もここまで中盤でコンスタントに先発出場している。

 そんな中、中盤でプレーするMFヨシュア・キミッヒやMFジャマル・ムシアラがコンディション不安を抱えたこともあり、今月15日のブンデスリーガ第4節バイエル・レバークーゼン戦で初めてトップチームにベンチ入り。出場機会はなかったが、欧州トップクラスである選手のプレーをピッチレベルで見ていた。

 ドイツ誌『ビルト』の報道によると、福井はユナイテッド戦前日の19日にもトップチームのトレーニングに参加。トゥヘル監督はサイドバックが手薄なチーム事情を考慮して、ドイツ4部リーグで出場機会が少ないDFフランツ・クレツィヒを招集したが、福井もユナイテッド戦のベンチ入りメンバー残り1枠を巡る争いに加わっていたという。

 23日に行われたブンデスリーガ第5節VfLボーフム戦でもメンバー外となり、FW浅野拓磨との日本人対決が実現しなかった福井。それでもセカンドチームで好調をキープすれば、トップチームでのデビューも期待できそうだ。