ビールを嗜みながら、短編小説の世界観に酔う。
愛媛県松山市の港町・三津浜を拠点に、多様なスタイルのクラフトビールを醸造する「DD4D BREWING」と、現代ショートショートの旗手として知られる田丸雅智氏がコラボレーション。クラフトビールのラベルに小説を刻んだ新感覚の缶商品「ラベル小説」が、「DD4D BREWING」の特設サイトやオンラインストアで発売された。
「ラベル小説」でビールとショートショートを味わう
今回登場した缶ビール「ラベル小説」は、「甘・酸・苦」という3つのテーマがもとになっていて、それぞれの商品ラベルにショートショートが記されている。
DD4D BREWING×田丸雅智氏のコラボ作
「ラベル小説」を手がける醸造所と作家についても紹介したい。
「DD4D BREWING」は愛媛県松山市にあるクラフトビール醸造所。1998年にアパレルセレクトショップとしてオープンし、2019年に醸造所をその店内に構えた。以降、多様なビールを通じて多様性と文化を発信し続けている。
2021年冬には三津浜に新工場を完成させ、製造量を増やし、缶ビールの製造もスタート。彼らのビールは現在日本全国に流通しているほか、2023年には海外イベントへの進出も果たしている。
ショートショート作家の田丸雅智氏も愛媛県出身。東京大学を卒業し、短編小説『桜』で作家デビューを果たした。その後も多くの作品で活躍し、さらには書き方講座を開催するなど、現代ショートショートの旗手として広く知られている。彼の作品は国語教科書にも掲載されており、小説の普及に今現在も力を注いでいる。
「ラベル小説」コラボ記念イベントを開催
今回の「ラベル小説」コラボ記念イベントが、9月30日(土)に東京で、そして11月3日(金・祝)に愛媛で開催される。
同イベントでは「DD4D BREWING」代表の山之内氏と田丸氏がコラボ3作品についてトークを展開する。また、コラボビールを楽しみながらショートショートの書き方を学ぶこともできる。チケットは特設ページより購入可能だ。
ビールと文学の融合、「ラベル小説」の魅力に触れる絶好の機会をお見逃しなく。
(IKKI)