メグロ K3の車両プロフィール
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第二次世界大戦前の1924年に創業した目黒製作所、通称『メグロ』。1950年代後半には「大排気量」で「高性能」「高品質」をうたい、日本のライダーたちから憧憬の的となっていたブランドです。レースで結果を残していながらも後の小型車ブームに押され、カワサキに吸収されることになりました。
2020年に登場した「メグロ K3」は、日本の大型スポーツバイクの歴史を作ってきたメグロの意志を紡ぐカワサキの記念碑的モデルとして登場しました。カワサキのビッグバイクヒストリーの幕開けを飾ったメグロのテクノロジー。その歴史に敬意をこめて造り上げられた「メグロ K3」には、カワサキが築き上げてきた最新のテクノロジーやクラフトマンシップが惜しみなく注ぎこまれているのです。
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バイクインプレ
メグロ K3の存在感のある美しいエンジンや流麗なタンク形状、入念に仕上げられた塗装、そしてホイール、シートがバランスよくまとめられたそのフォルムは、スポーツバイクメーカーとして日本初のブランドとなった「メグロ」の歴史を引き継いだカワサキの誇りであり、伝統を決して途絶えさせないという決意の表れ。重厚な雰囲気が漂う車体にまたがって走り出せば、力強いブランドの息吹を上質な乗り味の中に感じることができるでしょう。
車両の特徴
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今日はメグロ K3に試乗します。基本的な乗り味はW800 と変わらないと思うので、夜の街を流しながら気になる点をコメントします。このモデルはこういう場所において撮影すると本当に絵になりますね。いつ見ても美しいバーチカルツインエンジンだと思います。
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よく見ると、細部の仕上がりにこだわっていることが分かります。レベルギアのカバーに差し色の赤が入っています。黒のロゴがレトロな感じでとても良い雰囲気です。シートはフラットですが、ライダーズシートは座りやすいように少し低くなっているのも好感が持てます。エンジンの反対側のカバー類はバフ仕上げで、とても美しい。メーターパネルにもメグロのロゴが入ります。
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W650とタンク形状を比べると補機類が増えたせいか、少しふっくらとした印象です。個人的には 50、60年代のスリムなタンクの方がおしゃれだと思いますが、この点は致し方ないところでしょうか?
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タンクバッジは、一つ一つ職人の手で塗り分けられています。スチール製のフェンダーポークブーツなど、外装類もレトロ感を意識した仕上がりとなっていています。
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後ろから見ると、端部のカワサキのロゴが目立ちます。ヘッドライトはLED 化され、テールランプ、ウインカー類はバルブタイプを採用しています。全体のまとまりを考えると、ヘッドライトはハロゲンの方が似合っていたかもしれませんね。
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ハンドルバーはブラックの塗装仕上げになっています。アンテナが見えることからもわかるかもしれませんが、ETC2.0の車載機が標準装備されています。ブレーキレバー側、クラッチレバー側、両方ともに角度を調節するダイヤルが付いています。
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グリップヒーターが標準装備となっています。寒い季節にはありがたい装備ですが、ウィンターグローブを着用していると、その厚みと保温性能の高さに負けてしまい、ライダーの手のひらや指先にまで熱が伝わってこないのが残念です。
足つき
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全長×全幅×全高は2,190ミリ×925ミリ×1,130ミリ。車両重量は227kgと少し重いですが、シート高は790ミリと低いので足付きは良好。肉厚なので長時間ライディングしても疲れません。
走り
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パワーユニットは空冷4ストローク並列2気筒/SOHC 4バルブで排気量は773cc。内径×行程/圧縮比は77.0ミリ×83.0ミリ/ 8.4:1で、最高出力52馬力/6,500回転、最大トルク62N・m/4,800回転。エンジンは圧縮比が低くいため、排気音は独特のサウンドです。アイドリング時もポンポンと跳ねるような振動が伝わってきます。速さを求めるのではなく、造形も含めた味わいを楽しむためのバイクであることが分かります。
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フロントタイヤはトラディショナルなバイアスタイヤで、ホイールサイズは19インチでシングルディスクブレーキを採用。リアホイールのサイズは18インチ、こちらもシングルディスクブレーキです。ちょっと残念なポイントですが、W800同様にキックスターターは省略されています。
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メグロ K3は、「古き時代を感じさせる最新のバーチカルツイン」と呼ぶにふさわしいバイクです。どんな風景にも似合う美しさは、オーナーに所有する喜びを与えてくれることでしょう。
※当記事は動画「MOTO BASIC」協力のもと、モトメガネが編集構成したものです。