1960年代以降の日本におけるグラフィックデザインの第一人者の一人として知られる青葉益輝(あおば ますてる)さん。
青葉さんが生前に手掛けたポスターを各時代に分け3回のシリーズで展示する「青葉益輝 展 series.3(シリーズ3)」を9月30日(土)まで開催中だ。
シリーズ3の同展では、環境問題を扱ったポスターを紹介するのでチェックして欲しい。
グラフィックデザインの第一人者
青葉さんは、1939年東京生まれ。1962年より広告代理店勤務を経て、1970年にA&A青葉益輝広告制作室を設立。
1960年代以降の日本のグラフィックデザインの第一人者として知られ、「環境」や「平和」をテーマにした作品が多く、東京都のごみ問題をテーマにしたポスターや、平和の大切さを訴える自主制作の作品など、社会性の強い活動に取り組んだ。
2011年7月9日(土)、食道がんによって東京都内の病院で死去。71歳没。
クリエイター青葉さんに触れることができる貴重な機会
専門学校日本デザイナー学院で行う同展は、グラフィックデザインや広告業界に興味を持つ学生のみならず、多くの人々にとって一時代を築いたクリエイター青葉さんに触れることができる貴重な機会となるだろう。
昭和デザイン会議大迫修三氏は、同展について以下のように述べている。
「シリーズ3の本展では、環境問題を扱ったポスターを紹介します。
今回の展示は、みなさんに昭和の時代の名作ポスターを誌面やオンスクリーンではなく、実物を見てもらいたいと企画しました。
制作時から長い時間が経っていますし、高い価値を持っていますが、額装もせずに展示しました。多少の傷みは飲み込んでも、紙とインクで創られた物体としてのポスターを体験して欲しいと思ったからです。
当時、街に貼られていたポスターとの出会いを体験してください。ですから、タイトルもキャプションも何もありません。」
同展は、一時代を築いたクリエイター青葉さんに触れることができる貴重な機会だ。
青葉益輝 展 series.3
会期:開催中~9月30日(土)
会場:専門学校日本デザイナー学院 8F WALL GALLERY
所在地:東京都渋谷区桜丘町4-16
開館時間:9:30~17:30最終日:9月30日(土)9:30~15:00※時期によって開館時間が異なるため、注意を
入場料:無料
(角谷良平)