U22日本代表を第19回アジア競技大会(杭州アジア大会)男子サッカー競技の優勝候補と警戒するU23韓国代表が、奥の手を使っている。DFパク・ジンソプ(全北現代)は今月21日に行われたタイ戦で、故意にイエローカードを貰ったことを認めた。
韓国代表はMFイ・ガンイン(パリ・サンジェルマン)不在の中、19日のグループリーグ初戦でクウェートを9-0で下すと、タイ戦でも4-0と快勝。24日に行われるバーレーンとのグループリーグ最終戦を前にグループ首位通過、ベスト16入りを決めている。
そのタイ戦で先発出場のパク・ジンソプは4-0で迎えた後半7分、コーナーキックでキッカーを務めようとした際、遅延行為によりイエローカードを貰うと、直後に途中交代。同選手はクウェート戦ですでにイエローカードを1枚提示されているため、バーレーン戦で累積警告による出場停止処分を受けることになった。
すると同選手は試合後、韓国紙『中央日報』のインタビューで「あのコーナーキックのシーンで、わざとイエローカードを貰った。決勝トーナメント進出前に累積警告を消化することが目的であり、準備していた行為だった」とコメント。コーナーキックでの遅延行為が意図的なものであることを認めたのだ。
E組首位の韓国代表は、決勝トーナメント1回戦でF組2位と対戦。そのF組では、北朝鮮代表が2戦2勝と決勝トーナメント進出へ大きく近づいているため、南北朝鮮対決実現の可能性がある。
杭州アジア大会優勝の場合にのみ兵役免除となる韓国代表の選手たち。北朝鮮と対戦する可能性も見据えた上での意図的な累積警告消化が議論を生みそうだ。