三笘薫(写真左)と堂安律(写真右) 写真:Getty Images

 サッカー日本代表「森保ジャパン」が今月の欧州遠征でドイツ代表とトルコ代表に勝利した中、MF堂安律(SCフライブルク)は結果を残せなかった。それだけに日本代表OBの田中マルクス闘莉王氏は堂安を厳しく評価。MF三笘薫(ブライトン)の名前を交えながら、背番号「10」に関して持論を述べている。

 堂安は昨年に行われたFIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)のドイツ戦とスペイン戦で、いずれも途中出場直後に同点ゴールをマーク。所属先のフライブルクでも主力選手として活躍している。

 しかし森保ジャパンでは、カタールW杯以降も右サイドハーフでFW伊東純也(スタッド・ランス)のバックアッパーに。日本時間10日未明に行われたドイツ戦では、75分からプレーも得点に関与できず、12日夜開催のトルコ戦では右サイドで先発出場したがハーフタイムで交代となった。

 闘莉王氏は今月22日に自身のYouTubeチャンネルを更新。ドイツ戦とトルコ戦でのパフォーマンスを踏まえた上での「日本代表レギュラーメンバー」を発表している。このレギュラーメンバーには、右サイドに伊東、左サイドに三笘が選出された一方、堂安の名前は含まれなかった。

 MF南野拓実(ASモナコ)にかわり、今年6月から「10」番を背負いながらもレギュラー定着に至っていない堂安に対して、闘莉王氏は「(ポジション的に生きるところは)ないです。レギュラーとしては出られない。(過去に日本代表の)10番は三笘だと言っていた。プーマ使っているけど、難しい」と手厳しかった。

 日本代表の「10」番は、これまで日本サッカー協会(JFA)の公式スポンサーであるアディダスの靴を履いている選手が着用する傾向にあった。カタールW杯でもアディダスと契約している南野が「10」番だったが、当時モナコで不振。今年3月開催の国際親善試合では、南野の落選もあり空き番号だった。