2022年9月に登場したiPhone用OS「iOS 16」ですが、その後バグ修正や新機能を追加したアップデートが相次いで公開されています。間もなくメジャーアップデート「iOS 17」が登場する予定となっていますが、23年9月7日にはセキュリティアップデートの「iOS 16.6.1」がリリースされました。そこで今回は、iOS 16.6.1でいったい何がどう修正されたのか詳しく解説しましょう。

23年9月7日リリースのiOS 16.6.1は何がどう変わった?

iPhone用のOS「iOS 16」は、22年9月13日にリリースされました。間もなくメジャーアップデート「iOS 17」が登場する予定ですが、iOS 17の新機能についてはこちらの記事で解説しています。

iOS 16では、これまでさまざまな不具合を解消したり、新機能を追加したアップデートが次々とリリースされてきました。

23年7月24日には「iOS 16.6」が発表されており、これでもうiOS 16のアップデートも最後になるのではと考えられていましたが、23年9月7日には、「iOS 16.6.1」が緊急リリースされました。

果たして、今回は何がどのように変わっているのでしょうか?

ちなみに、iOSのアップデートに関しては「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」で確認できます。 もし、iOS 16.6.1にアップデートできないときはこちらの記事を確認してください。

iPhoneの「iOS 16.6.1」がリリース、どこが修正された? – ウォレットの脆弱性に対応!
(画像=『オトナライフ』より 引用)

こちらが23年9月7日にリリースされたiOS 16.6.1です。今回はすべてのユーザーに推奨となっており、セキュリティ強化のみです

「iOS 16.6.1」は重要なセキュリティアップデート!

それでは、さっそく今回のiOS 16.6.1の内容を確認してみましょう。

今回のiOS 16.6.1はセキュリティアップデートのみで、新機能などはありません。すべてのユーザーに推奨される重要なセキィリティアップデートとなっています。

今回の修正は2点。まず「Image IO」では悪意を持って作成された画像を処理すると、任意のコードが実行される可能性があるとのこと。

次に「Wallet」では悪意を持って作成された添付ファイルにより、任意のコードが実行される可能性があるそうです。

いずれも、Appleではこの問題が積極的に悪用された可能性があることを確認したとのことなので、今すぐアップデートしたほうが安全でしょう。

■iOS 16.6.1の変更点

【Image IO】悪意を持って作成された画像を処理すると、任意のコードが実行される可能性 →バッファオーバーフローの問題は、メモリ処理を改善することで解決されました

【Wallet】悪意を持って作成された添付ファイルにより、任意のコードが実行される可能性 →ロジックを改善することで検証の問題が解決されました。

iPhoneの「iOS 16.6.1」がリリース、どこが修正された? – ウォレットの脆弱性に対応!
(画像=『オトナライフ』より 引用)

こちらがApple公式サイトの「About the security content of iOS 16.6.1 and iPadOS 16.6.1」ページです。iOS 16.6.1では2項目の脆弱性を解消していると書かれています(画像はApple公式サイトより転載)

まとめ

いかがでしょうか?今回の「iOS 16.6.1」は2項目の重要なセキュリティを強化したマイナーアップデートです。

とくに新機能はないものの「すべてのユーザーに推奨される」となっていますので、iPhoneを安全に使うには、早めにアップデートしたほうがいいでしょう。

なお、iPhone 8とXは間もなくリリースされる「iOS 17」のアップデートからは除外されてしまいますので、今回のiOS 16.6.1が最終版ということになりそうです。

文・すずきあきら/提供元・オトナライフ

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