目次
直前まで「曲がる意思を隠す」その真意は
ウインカーを出すタイミングには「地域差」も
直前まで「曲がる意思を隠す」その真意は
さらに、「交差点で停止している際には合図がないのに、青になった瞬間にウインカーを出す」というケースに対しても、複数の方から不満の声が寄せられましたので、一部を紹介します。
「余裕で2台分以上の幅がある片側1車線の道路で、前の車が普通に交差点に止まっていました。直進したい私は後ろに着きます。信号が変わると前の車はノロノロ発進、そこではじめて右折ウインカー! はじめからウインカーを出してくれれば、車間を取るとか、左に寄るとかできるのに。後続車のことなど微塵も考えていないですよね」(50代男性・介護関係)
信号待ちの最中にウインカーを出さないドライバーには、一体どのような心理があるのでしょうか……。寸前で曲がるポイントであることに気づいたのであれば理解はできますが、それにしても見かける頻度が多すぎる印象がありますよね。
まず考えられるのは、「信号待ちの間ずっと出しつづけていると、ウインカーの音が気になる」という理由でしょうか。車種のレビューなどにおいては、ごくまれに「ウインカーの音が気に入らない」という声を見かけることがありますので、耳障りに感じる人もいるのかもしれません。
その他、1車線の道で右折しようとする場合など、後続車が通れなくなる状況においては、なんとなく後ろのドライバーに気兼ねする人もいるでしょう。ちょっとした疚しさから、「迷惑をかけることを事前に知られたくない」といった心理が働いているとも考えられます。
いずれにせよ、ウインカーは交差点の30m手前で出し、早めに周囲へと意思表示しましょう。
ウインカーを出すタイミングには「地域差」も
最後に珍しい意見として、ウインカーを出すタイミングをめぐる「地域差」についての声を紹介します。
「もうね、ウインカーを出すのが遅い! 交差点で完全にまっすぐ進むペースからいきなりブレーキを踏み、ほとんど曲がりながらチカッと一瞬ウインカーを出してきます。愛知県に住んでいますが、周りはこんなドライバーばっかりの印象ですね」(50代男性・自営業)
ネット上では愛知県の運転マナーについて頻繁に言及されることがあり、ウインカーを出さずに進路変更するような運転を「名古屋走り」などと呼ぶことも。どうやら「ウインカーを出すと、かえって入れてもらえなくなる」といった心理に由来している面もあるようですが、どの地域であろうと道交法は遵守してほしいところです。
多くのドライバーは、周囲の車が発するさまざまな情報から、その後の動きを予測しています。とくに明確に進路を示すウインカーは、周囲のドライバーにとって貴重な情報源です。反対に、「あるはずの情報」が示されないと、当然その動きは予測困難になり、大きな危険につながりかねません。
ちょっとした合図でも軽く扱わず、小さな操作が生じさせる影響を考えながら、周囲を慮る運転を心がけたいですね。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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