バズーカ岡田流の人生ハック
岡田氏にとって、このようなストイックなスケジュールを可能にするモチベーションは「お金」ではなく「楽しさ」だ。
「僕のミッションは『筋トレを社会実装する』ことです。もともと筋肉が好きで、もっと社会に筋トレを普及させていきたいと思ったんです。そのため、教授や経営者、ボディビルなど草鞋をいくつ履いても、それはすべて筋肉に関係しているので基本的に楽しいし、やりがいもある。また、かわいがっている教え子とも仕事ができるんですから、幸せですよ。もちろん、ノーストレスではありませんが、好きなものに関係している仕事だからできているのだと思います」
ただ、岡田氏と同じような熱量で筋トレに没頭できる人はごくわずか。それどころか、同氏がいうような「時間管理を強烈に押し進めてくれる好きなこと」がない人も多い。仕事をそれほどの熱量で好きになれればいいが、それもなかなか難しいのが現実だ。
「これはライフハックのひとつでもありますが、好きなことを見つけるには『他人の思考に乗っかること』がいいと思います。自分の脳で発想できることや自分の経験だけで出会えることには限界がある。たとえば、自分はまったく興味がなくともサウナ好き、釣り好き、登山好きなどの友達に付き合ってみると、好きになるかもしれないし、新たな発見があるかもしれない。実際、私自身が他人の思考に乗ることで人生が変わったんです。ボディビルはもともとやるつもりはなかったんですが、学生に誘われて始めたんです。それが今や世界大会まで参加するほどなんですから、人生どうなるかわかりませんよ」
「他人の思考に乗る」以外にも、岡田氏には人生における信条がある。それが「キツイ環境に片足を入れ続ける」ことだ。
「今の自分にとって少しキツイかなという環境に片足だけ入れることで、絶えず新しい刺激を実感でき、自分の成長も促せます。私は2012年から2021年まで柔道全日本男子チーム体力強化部門長を務めましたが、当初自分では力不足ではないかと不安でした。ただ、だからこそ必死に勉強し、新たな知識や経験を得られたことで自分自身の大きな成長につながりました。また、ボディビルの世界選手権は当初は完全にアウェーでしたが、新しい筋肉の調整方法など、新たな発見も多かった。居心地の悪い場所、もしくは痛みを伴う環境に片足を入れておくと成長を実感でき、うれしくなります。これもすべて『筋繊維を痛めつけ、休息させて、肥大させる』という筋トレの応用です。このように、自分を高められる環境や核となるものを設定し、その上で時間管理を考えていくことが大事だと思います」
人生も筋トレも「NO PAIN NO GAIN」。自分を適度に律して、たくましい人生を送ろう。
提供元・Business Journal
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