U22日本代表の選手たち 写真:Getty Images

 MF谷内田哲平(京都サンガ)をはじめ国内組中心のU22日本代表は、第19回アジア競技大会(杭州アジア大会)男子サッカー競技の初戦でU24カタール代表に3-1と勝利。MFイ・ガンイン(パリ・サンジェルマン)擁するU23韓国代表が決勝トーナメント進出を決めただけに、韓国国内では杭州アジア大会にかける本気度を基準とした“日韓比較論”が沸き起こっているようだ。

 U22日本代表は、FW佐藤恵允(ベルダー・ブレーメン)やMF松岡大起(グレミオ・ノヴォリゾンチーノ)をのぞき、Jリーグクラブや大学でプレーする選手で構成。AFC U23アジアカップ予選に招集されたGK鈴木彩艶(シント=トロイデンVV)らとパリ五輪のメンバー枠を争うことが期待されている。

 その日本代表は20日夜に行われたグループリーグ初戦で、キックオフ直後に谷内田が先制ゴールを決めると、FW内野航太郎(筑波大学)とDF山崎大地(サンフレッチェ広島)が追加点を奪取。25日のパレスチナ戦を前に、勝ち点3をつかんでいる。

 一方の韓国代表は、19日のグループリーグ初戦でクウェートを9-0で下すと、21日に行われたタイ戦でも4-0と快勝。イ・ガンインを欠く中、バーレーンとの最終戦を前にグループ首位通過を決めている。

 すると韓国メディア『聯合ニュース』は、「韓国代表の選手たちは、金メダルを獲得すれば兵役免除となるため、気合が違う。この大会に唯一ベストメンバーになったチームだ」とリポート。「韓国だけメンバーレベルが違う」といった韓国代表に対する日本国内の好意的な反応を次々と取り上げたほか、「他国は韓国代表との対戦を避けなければならないと警戒している」と、本気度を誇示している。

 くわえて韓国紙『韓国日報』は、日本対カタールの試合後に「日本代表は大学生を中心とした“2軍”メンバーだ」と、U22日本代表を揶揄。それでも日本代表を「優勝候補」と紹介するなど、警戒心を示している。