浦和レッズは今月20日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)東地区グループステージ第1節で、中国1部・武漢三鎮に2-2と引き分け。日本代表MF伊藤敦樹の「中国サッカーに対する印象」が中国国内で話題を呼んでいる。
浦和は18日、公式サイトに伊藤の試合前コメントを掲載。これによると、同選手は武漢戦でのポイントについて「Jリーグより激しい闘いになると思いますし、中国のチームとの対戦は初めてですが、荒かったり、ずる賢かったりするイメージがあります。その中で自分をコントロールして、球際などの闘うところで負けなければ自分の良さは出ると思います」と語ったという。
すると中国メディア『捜狐』は、伊藤のコメントを「彼は中国クラブが人々に粗暴な印象を与え、同時に非常に狡猾に見えると信じている」と否定的に解釈。日本と中国サッカーの違いについて、以下のように綴っている。
「伊藤の見解では、中国クラブは全体的に基礎技術がしっかりしておらず、スキルが十分に磨かれていない。これは中国サッカーと日本サッカーの明らかな違いでもある。さらに、中国クラブには狡猾な一面があるという」
「日本サッカーが長年にわたってパス・アンド・コントロールに固執してきたのと比べると、中国サッカーには“変化する”という特徴がある。明確な戦術やプレースタイルはない。しかし同時に、10年間続いた日本サッカーの粘り強さと安定感が中国サッカーに欠けていることも反映している」
なお伊藤は武漢の街並みに対する印象を聞かれると、「武漢は田舎だと聞いていましたが、そんなことはなく栄えています」とコメント。『捜狐』は「中国のファン・サポーターからは『今のネット社会で、日本人は常識のかけらもないのか』と言っている。我々(中国人)は東京が日本の大都市であることを知っているのと同じように、日本の他の大都市を田舎とは考えていない」と反発していた。