かつてFC東京でプレーしていた元韓国代表DFチャン・ヒョンスが、今月20日にサウジアラビア1部アル・ヒラルを退団することが正式決定。現地では欧州移籍の可能性が報じられている。
チャン・ヒョンスは2019年7月にFC東京からアル・ヒラルへ完全移籍。加入1年目から守備陣の中心選手として活躍し、直近4シーズンで2度のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝に貢献。今年2月開催のFIFAクラブワールドカップでは、決勝レアル・マドリード戦までの全3試合にフル出場。4月末から5月はじめにかけて行われたACL決勝の浦和戦でも、2試合ともにフル出場。しかしACL浦和戦後、リンパ節に良性の腫瘍が見つかると、一足早く2022/23シーズンを終えていた。
アル・ヒラルはチャン・ヒョンスの貢献度を高く評価すると、リンパ節良性腫瘍の治療費を全額負担するなど全面サポート。一時期は残留の可能性も取りざたされたが、同クラブは今月20日になってチャン・ヒョンスの退団を公式発表している。
一方トルコメディア『ajansspor』の報道によると、トルコ1部の強豪ベシクタシュがチャン・ヒョンスの獲得に興味を示している模様。ベシクタシュは来年1月のアフリカネイションズカップ開催により、守備陣でDFエリック・バイリーら4選手が一時離脱する見込み。シェノル・ギュネシュ監督が、かつて韓国1部FCソウルを率いていたこともあり、指揮官もチャン・ヒョンスの獲得に前向きだという。
なおチャン・ヒョンスは2018年、兵役免除に基づく社会奉仕活動で虚偽の報告を行ったとして、韓国代表選手資格の永久剥奪されている。AFCアジアカップ開催による影響がないことも、ベシクタシュの同選手獲得を後押しするかもしれない。