ACLの武漢三鎮vs浦和レッズ 写真:Getty Images

 中国1部・武漢三鎮は、今月20日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)東地区グループステージ第1節で浦和レッズ相手に2-2と引き分け。中国国内では結果や試合内容を好意的に受け止める声が上がっているほか、中国1部リーグとJ1リーグの比較論が沸き起こっているようだ。

 武漢は10分にMFヤン・シャオビンのゴールで先制。55分にFWブライアン・リンセンに同点ゴールを決められたが、62分にPKから勝ち越し。後半アディショナルタイムにFWホセ・カンテの劇的ゴールで追いつかれたものの、前回大会の王者相手にボール支配率28%ながらも勝ち点1をつかんでいる。

 中国メディア『捜狐』は、「中国1部リーグは衰退しているのか?武漢三鎮がACL前回覇者を追い込んだ」と見出しをうち、中国1部リーグのレベルについて以下のように綴っている。

 「武漢が現在中国1部リーグ順位で5位、浦和がJ1で4位であることは注目に値する。つまり、J1リーグ4位と中国1部リーグ5位が並んだということだ!」

 「このことから、我々は自分たちを軽視すべきではない。試合前に自分たちを責めるなど、対戦相手の野心を膨らませて自分たちの威信を傷つけるべきではない。武漢がその最たる例だ。相手は強力だが、しっかりとした戦略があれば勝ち点をつかむことは不可能ではない」

 また同メディアは浦和の先発メンバーにも着目。「試合前、浦和の武漢に対する軽蔑を誰もが目にした。Jリーグでほとんどプレーしていない選手が何人もスタメンに名を連ねていた。浦和からすれば、核となる外国人選手が3人しかいない武漢は、恐れるに足らない。最小限のコストで勝利するのに十分な布陣だったが、彼らの計算は間違っていた」と切り捨てた。