モータリスト合同会社は、アッソルーティ・デ・イタリアにおいて、ケビン・クリスティーノが最終戦で優勝、ロレンツォ・マコリットが300クラスで表彰台3位を獲得したことを発表した。
クリスティーノは、行われたほとんどのテストで対戦相手に隙を与えることなく優勝。マコリットも表彰台でイタリア選手権を終えた。この結果により、チームファンティックレーシング・エンデューロは、同選手権で、ナショナルタイトルとクラス表彰台を獲得となった。そしてチームは、9月末と10月初旬に行われる 、ポルトガルでの世界エンデューロ選手権の最終戦に向けて動き出している。
ケビン=クリスティーノ、アッソルーティ・デ・イタリアでの最終選でも上位を独占!
アッソルーティ・デ・イタリア 2023:
クリスティーノが最終戦で優勝、マコリットが 300 クラスで表彰台3位!
2023 年のイタリア・チャンピオンは、行われたほとんどのテストで対戦相手に隙を与えることなく優勝。
マコリットも表彰台でイタリア選手権を終えた。怪我により休戦を強いられていたジャンルカ=ファッケッティは、5ヶ月ぶりに復帰を果たした。
9 月 9 日(土)、10 日(日)、イタリア、ダルフォ・ボアーリオ・テルメで 2023 年シーズン最終戦となるアッソルーティ・デ・イタリア・ディ・エンデューロの第 9 戦と第 10 戦が開催された。
モトクラブ・セビーノは、マリオ=リナルディ(コース・インスペクター)の協力のもと、クラシックなエンデューロ・コースとは一風違ったレース・コースを設計した。非常にテクニカルなスペシャル・テストコースで、途中、アスファルト上を移動する必要もある狡猾なコースを1セット5周、土曜日に5セット、日曜日は 4 セット、トータル2日間で 45 周走らなくてはならない。
週末のレースがスタートしたのは 9 月 8 日(金)の午後遅くだ。エクストリームテスト 1 が行われるコー
スでプロローグが行われ、翌日からの本レースに向けての前哨戦テストとなった。
全長 5km、石ころ混じりの、まるで土の底を走るような感覚さえ覚えるテクニカルなコースで、クラシッ
クな “ヴァッリ・ベルガマッシェ(ラ・ヴァッリとしても知られる、1948 年に初めて開催されたオートバ
イのレース)”スタイルの特別なエンデューロテスト 1 が行われた。続いて、人工的な通路を構えたアスファルト上で行われる全長 1.5km のエクストリームテスト 1、そして砂地と砂埃の中を走る、ほぼ平坦な全長 3km のクロステスト 1 が行われた。
4番目のクロステスト 2 では、ダルフォのモトクロスコースの硬いグランドで、合計 2km の距離を走り、最後の全長 1.5km のエクストリームテスト 2 は、人工的な通路が散在するナチュラル・エクストリームだ。
いずれも高スキルを要するコースであり、ライダー達は、いやおうなしに自らの実力を試されることとなった。
前戦のヴァドでナショナルタイトルを獲得した 2023 年イタリアンチャンピオンのケビン=クリスティー
ノは、この週末も Fantic XE 125 に乗り、2 日間ともに優勝して大いに観客の注目を集めてくれた。ピエモンテ出身の彼は、その才能を遺憾なく発揮し、週末のテストのほとんどで優勝、あるいは非常に優勝に近い位置にまでつけた。土曜日にはクロステスト 2 とエクストリームテスト 7 で総合 3 位となり、日曜日にはエクストリームテスト 3 で 2 位を獲得している。
一方で、バレンティーノ=コルシは不運だった。土曜日、エンデューロテストの第 4 セクションで大きなクラッシュがあり、3 針縫う大けがを負ってしまったのだ。だが、そんな出来事も、彼の進撃を留めることはなかった。痛みはあったものの、日曜日も出走して好走を繰り広げ、結果的にクラス 4 位と健闘した。
ロレンツォ=マコリットは 300 の 2 ストローククラスで見事 2 位を獲得。Fantic XE 300 に乗るフリウリ
出身の彼は、このレース、クラスランキング 3 位で選手権を終えた。
ジャンルカ=ファッケッティは、怪我のため長らく中断していたレースに、この回から復帰。元モトクロスライダーであるファッケッティは、ブランクを感じさせることなく、8 位入賞を 2 回も果たし、ファンティック XEF 250 のポテンシャルを見せつけた復帰戦となった。
外国人クラスでは、アルビン=ノルビンが 5 位を 2 回獲得している。
ここまでの結果で、チームファンティックレーシング・エンデューロは、2023 アッソルーティ・デ・イタリア・エンデューロ選手権で、ナショナルタイトルと、クラス表彰台を獲得したこととなった。そしてチームは、9 月末と 10 月初旬に行われる 2 つの決戦、ポルトガルでの世界エンデューロ選手権の最終戦に向かってさらなる高みを目指して動き出す。
ケビン=クリスティーノ:
「10 勝中 10 勝という完璧なシーズンだった。特別テストでの優勝は逃したけど、あと一歩というところ
だったから、それはそれで素晴らしいことだと思っているよ!ポルトガルで開催されるエンデューロ GP 世界選手権の最終戦では、重要な使命が待ち受けてるから、万全で備えるつもりだよ。」
ロレンツォ=マコリット:
「300 クラスで 2 位と 3 位という素晴らしい成績でシーズンを終えることができた。ポルトガルで走るの
が今から楽しみだよ。エンデューロ世界選手権を完走するために、当然ベストを尽くすつもりさ!」
バレンティーノ=コルシ:
「45 周にも及ぶ、スペシャルテストとタフなエンデューロテストがある厳しいレースだった。土曜日には腕を負傷して 3 針縫ってしまったしね。残念だったけど、あきらめずに全力を尽くしたよ!」
ジャンルカ=ファッケッティ:
「数ヶ月に及ぶ中断を経て、レースに復帰できて本当にうれしいよ。今週末はリズムを取り戻すためのレースだったから、結果は追わなかったんだ。ポルトガルでのエンデューロ世界選手権の最終戦では、結果を追求したいね。」
リリース提供元:モータリスト合同会社