
父の影響でスカGは子供時代から特別な存在だった
父は、熱狂的というほどではないにせよスカイライン(スカG)好きだった。ケンメリとR30(ニューマン)を乗り継いだ。ハコスカの頃は高くて手が出せず、ジャパンとR31はあまり好きでなかったらしい。R32は買う気マンマンだったのだが、ボディサイズが小柄なことが父的には納得できなかったようだ。R30の後継車として、当時話題だったセフィーロを買った。その後は長らく別の車種に乗っていたが、V37が出てすぐに購入し、それが終のクルマになった。


父の影響もあって筆者もスカイラインは大好きなクルマである。子どもの頃に毎月届いた「PRINCE」という小冊子にスカイラインのエピソードや櫻井慎一郎さんのことがよく書かれていた。初代スカGの第2回日本グランプリの活躍や、ハコスカの強さはリアルタイムでは知らなくても小学生の頃から頭に刻まれていた。家のクルマがスカイラインであることがうれしかった。


筆者が運転免許を取ったときの家のクルマはR30。当時は大学生で都内に在住。実家に帰省したときにR30に乗るのが楽しみだったものだ。家のR30は、たしか「GT-EXパサージュ」だった。今思えば、「P901活動」の成果が感じられるセフィーロと比べると、走りは鈍重で洗練度も低く、ぜんぜん「名車」という感じではなかった。けれど、あの独特のデザインと、かもし出す雰囲気は妙にスカイラインっぽくて好きだった。
【プロフィール】
岡本幸一郎(おかもとこういちろう)/1968年、富山県生まれ。幼少期にクルマに目覚め、小学校1年生で街を走るクルマの車名すべて言い当てるほどになる。大学卒業後、自動車専門誌の編集などを経てフリーランスへ。AJAJ会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
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提供元・CAR and DRIVER
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