実際にWF-1000XM5とWF-1000XM4を聴き比べた結果やいかに!?

それでは実際にWF-1000XM5とWF-1000XM4で音楽を聴き比べてみましょう。両機種ともLDAC接続でノイズキャンセルはオンの状態、そしてハイレゾ音源を試聴しています。

まずWF-1000XM5は非常にフラットな音でありながら、低音から中音、高音までバランスよくすべて聴こえます。それでいて、音が出てくる場所がハッキリ分かるほど、音の解像度が高いのが分かります。

音量が低くても破綻せず細かい音がしっかりと聴こえ、大音量だとインパクトのある音へと変化しています。音の情報量を減らすことなく、正確に音へと変化させているのは、さすがソニーといったところ。

もちろん、イコライザで調整することで自分好みの音に調整できるので、WF-1000XM5は幅広いニーズに答えられる万能機だと言えるでしょう。

ソニー「WF-1000XM5」は前機種「XM4」から買い替える価値はあるのか検証してみた!
WF-1000XM5は音の解像度が非常に高く、低音から中音、高音までバランスよく聴こえます。もちろん、音量が低くてもそれは変わりません(筆者撮影)(画像=『オトナライフ』より 引用)

続いて前機種のWF-1000XM4を試聴してみます。こちらは低音から中音にバランスをおいた音質で、音楽のインパクトはこちらの方が強めに感じます。

ただ、バランスが低中域にあるので、ボーカル曲はいいものの、打ち込みのヌケはWF-1000XM5より少なめになっています。

ソニー「WF-1000XM5」は前機種「XM4」から買い替える価値はあるのか検証してみた!
WF-1000XM4も音の解像度は高くインパクトは強めです。ただし、バランスが低中域にあるのでボーカル曲はいいものの、打ち込みのヌケはWF-1000XM5より少なめに感じるでしょう(筆者撮影)(画像=『オトナライフ』より 引用)

続いて、NC(ノイズキャンセリング)の性能を比べてみましょう。まずWF-1000XM5はNCにありがちなツンとした嫌な音もなく、人の声を見事に打ち消してくれます。

さすがに救急車などの大音量には無力ですが、都会の騒がしさならかなり軽減されているのが確認できました。

一方、WF-1000XM4のほうは、WF-1000XM5を聴いたあとではやや弱い印象を受けます。NCの効き目はやはりWF-1000XM5のほうが上でした。

ただし、これは2機種を聴き比べてようやく判別できるレベルなので、WF-1000XM4のNCでも十分に効果があります。

というわけで、WF-1000XM5とWF-1000XM4を聴き比べてみましたが、どちらの音がいいかと問われると、ジャッジするのが非常に難しいというのが本音です。

単純に筆者の好みで言うなら、やはり新型のWF-1000XM5のほうがフラットで聴きやすいと感じました。

とはいえ、この2機種の音質の差が定価の価格差1万円分に比例しているかと言われると、正直言ってそこまでの差はないと思います。

まとめ

いかがでしょうか? 今回はソニーの新型「WF-1000XM5」と前機種「WF-1000XM4」を比較してみました。

その結果、WF-1000XM5とWF-1000XM4の音質の差はそこまで大きくはありませんでした。もし、現在WF-1000XM4を使っている人なら、あえて買い替える必要はないと思います。

ただし、WF-1000XM5はイヤホン本体が小型化&軽量化されていて装着感が良くなったり、新しいコーデックに対応するなど、新型のアップグレードを実感できます。

もし、今使っているワイヤレスイヤホンに何らかの不満を感じている人なら、やはり新型「WF-1000XM5」を購入したほうが満足度は高いでしょう。

筆者も今回新型のWF-1000XM5に買い替えて十分満足しています。

※文中の価格はすべて税込です。

文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ

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