日本女子代表は今月下旬、中国の杭州で行われる第19回アジア競技大会(杭州アジア大会)に参戦。準々決勝で韓国代表と対戦する可能性が極めて高かったものの、18日になって大会方式が変更。韓国側からは不満の声が漏れているようだ。
杭州アジア大会の女子サッカーには、日本や韓国など17か国が参加。グループリーグは5組に分かれており、日本はD組でベトナム、ネパール、バングラデシュと同居。韓国はE組に割り当てられ、ミャンマー、フィリピン、香港と対戦する。
また各組の1位5か国と2位で成績上位の3か国がノックアウトステージに進出。当初はD組とE組の首位チームが決勝トーナメント1回戦(準々決勝)で対戦することになっていたが、今月18日に準々決勝の対戦カードが変更。D組首位とE組首位の直接対決は消滅し、ともにC組首位もしくは他組の2位と対戦することになったという。
D組とE組では、過去の実績等を踏まえると日本、韓国の首位通過が濃厚である。準々決勝で日韓戦となることが想定されていただけに、韓国メディア『OSEN』は「大きな関心を集めた日韓戦は、準々決勝ではなく決勝戦で実現するかもしれない。両チームとも首位で決勝トーナメントに進出すれば、8強では会えない」と伝えている。
また大韓サッカー協会(KFA)の関係者は、今回の件について「大会組織委員会から対戦カード変更に関する通知はなかった」と語ったとのこと。『OSEN』は「KFA関係者は、何の告知もなく変更されたのかという質問に『そうだ』と困惑を隠せなかった」と伝えている。
なお韓国代表率いるコリン・ベル監督は以前、韓国大手メディア『聯合ニュース』のインタビューで「なぜ1位同士が準々決勝でいきなり対戦するのか、私には分からない。複雑な問題だ。どうなるか見てみよう」と、大会方式に対する不満をあらわにしていた。
韓国代表は準々決勝で日本代表との対戦を回避する可能性が高くなった一方、大会組織委員会に対する不信感を募らせているようだ。