安っぽさの消えた近代的ホットハッチへ…2代目GT-i(1988年)
経済的だけどひたすらチープ、から始まった初代カルタスのイメージを一変させた2代目は1リッターカーこそ平凡な動力性能だったが、GT-iはエンジンの吹け上がりが痛快で、流行っていたターボ車とは違った魅力を持っていた。 GT-iのみならず、ベーシックグレードから走りや内外装の質感を高め、それでいてお値段据え置きというスズキの魔術に感心したGMは、2代目カルタスからスズキに余計な口出しをしなくなったらしく、2代目カルタスは普通にカッコイイヨーロピアン調にになりました。
ベーシックグレードでも優れた空力性能や4輪ストラット独立懸架サスで普通によく走りそうでしたが、そこはさすがに1リッター実用エンジンで動力性能はソコソコ、しかしGT-iはもちろん気合の入ったDOHCエンジンで、歴代最強の115馬力をマーク。
4輪ディスクブレーキなど、リッターカーというよりはスターレットのような1.3リッター級の贅沢な装備を引っ提げ、ジムカーナでもホンダGA2シティが本格的に主力となるまで、初代ともども主力車種の一角を担いました。
小排気量ホットハッチが軽自動車も含め軒並みターボチャージャーやスーパーチャージャーといった過給機に頼る中、カルタスGT-iはあくまで自然吸気の高回転高出力路線。
ターボ車のように大トルクやどっかんターボに振り回されるジャジャ馬とは違った魅力があり、2000年代に入ってからの初代~3代目スイフトスポーツが自然吸気エンジン(特に2代目と3代目)とハンドリングで高評価を受けたのは、カルタスGT-iからの伝統でしょう。
※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
【関連記事】
・【新車情報カレンダー 2021~2022年】新型車デビュー・フルモデルチェンジ予想&リーク&スクープ
・運転免許証で学科試験の点数がバレる?意外と知らない免許証の見方
・今一番危険な車両盗難手口・CANインベーダーとは?仕組みと対策方法
・SNSで話題になった”渋滞吸収車”とは?迷惑運転かと思いきや「上級者だ」と絶賛
・トヨタ 次期型ノア&ヴォクシーに関する最新リーク情報すべて