オランダ1部フェイエノールト所属の日本代表FW上田綺世は、日本時間10日未明に行われた国際親善試合ドイツ戦で決勝ゴールを奪取も、負傷により代表チームを離脱。復帰まで数週間を要する見込みであるだけに、フェイエノールトのアルネ・スロット監督が複雑な思いを明かしている。
上田は昨季ベルギー1部リーグで20ゴール以上をあげた活躍が評価され、先月3日にサークル・ブルッヘからフェイエノールトへ完全移籍。今季オランダ1部リーグで4試合に出場すると、今月3日のユトレヒト戦で移籍後初ゴールをマークしていた。
新天地で好スタートを切った上田だったが、12日の国際親善試合トルコ戦を前に代表チームを途中離脱。フェイエノールトは同日に「上田はドイツ戦で筋損傷を負った。今後数週間プレーできない見込みだ」と公式発表していた。
そのフェイエノールトは、今月20日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第1節でセルティックと対戦する。FW前田大然らとの日本人対決が持ち越しとなる中、スロット監督はクラブ公式の記者会見で上田の負傷離脱について以下のようなコメントを残した。
「(上田の獲得で)あれだけのお金を費やした理由のひとつには、CLで2試合出場停止となったFWサンティアゴ・ヒメネスをカバーするためだった。それだけに、上田が(セルティック戦など数試合で)プレーできないのが残念だ」
「ドイツ戦でスタメン出場してゴールを決めたことは嬉しかった。だが、彼が怪我をしてここに戻ってくるのは悲しいことだ」
フェイエノールトはCLグループステージでセルティック、アトレティコ・マドリード、ラツィオと対戦する。来月26日にはMF鎌田大地擁するラツィオとの対戦を控えている。それだけに上田が鎌田との日本人対決までに復帰できるか気になるところだ。