しなの鉄道観光列車「ろくもん」を活用したワインフェスタが10月28日(土)に開催される。
「ろくもん」が長時間停車可能な軽井沢駅・田中駅・戸倉駅にて、停車中に列車内を開放して催行されるという新しいワインフェスタに注目だ。
千曲川にある6つのワイナリーが「ろくもん」乗車
ワイン造りに適した土壌と気候に恵まれた、長野県の千曲川(信濃川)流域は「千曲川ワインバレー」と呼ばれ、30を超えるワイナリーを輩出している。
今回、そんな「千曲川ワインバレー」にある6つのワイナリーが「ろくもん」に乗車し、ワインフェスタを実施する。
長時間停車中にワインを楽しむ
同イベントは、3つの駅にて「ろくもん」が長時間停車し、その最中にゲストが入場してワインを楽しむスタイル。通常は定期運行便のみ乗車できる「ろくもん」だが、指定の駅では車内を特別に開放する。参加料さえ払えば、誰でも車内でワインを楽しめる。
また、各停車駅ではワイン関連のイベントも開催しているので、車内でも車外でもワインを満喫できそうだ。
停車駅は12:51~13:30ごろの「軽井沢駅」、14:06~15:28ごろの「田中駅」、そして15:53~16:45ごろの「戸倉駅」の予定。
個性豊かな参加ワイナリー
ここで参加ワイナリーを紹介したい。
まずは小諸市から「テールドシエル」。発酵は野生酵母で、亜硫酸塩は極力避け、補糖・補酸はしないという特徴のあるワイナリーだ。ポンプは使わず重力だけでワイン造りをする点もポイント。
「ヴィラデストガーデンファームアンドワイナリー」は東御市初のワイナリーで、エッセイスト・画家の玉村豊男氏が夫妻で東御市に移住し設立した。テロワールを反映したエレガントで凝縮感のあるワインが楽しめる。
上田市からは「シャトー・メルシャン椀子ワイナリー」が参加する。椀子ヴィンヤードは東京ドーム約6個分に至る巨大ブドウ畑で、約8種のブドウを垣根式で栽培している。
「坂城葡萄酒醸造」は、坂城町で丁寧に作られたぶどうをいじることなく生かして、同ワイナリーにしか作れないワインを目指しているという。
千曲市の「イルフェボー」は、周辺の豊かな地形を生かした独自の栽培に取り組む。
乗車ソムリエは現地在住
「ろくもん」にはソムリエとして、JSA認定ソムリエ、千曲川ワインコンシェルジュ、ツアーガイドの前澤知江氏も乗車する。
前澤氏は東御市在住、ワインと自身の経験、そして現地在住だからこそできることを追求し、旅行会社「長野ワイントラベル」を立ち上げた、全国100以上の生産者訪問歴を誇る人物。イベントではゲストにワインの説明などをしてくれる予定だ。
ちなみに、チケットは千曲観光局の公式サイトで販売される600円の前売りと、「ろくもん」停車駅で販売予定の700円の当日券がある。
また、「ろくもん」のイベントチケットはホーム停車時のみ入場可能なチケットだ。「ろくもん」に乗っての移動はできないため、その後しなの鉄道を利用する場合は、別に乗車券を購入しなくてはならない点にも注意だ。イベントを楽しんだら、各駅改札前にてワイングラスを返却するのもお忘れなく。
列車の中で地域のワインを楽しもう。
ワインフェスタin観光列車「ろくもん」
開催日時:10月28日(土)12時~17時
会場:軽井沢駅、田中駅、戸倉駅に停車中の「ろくもん」
(Mayu)
※ワイン2杯目以降はゲスト自身で購入