日米を拠点にアーティスト、ダンサー、俳優として活躍する丘山晴己氏のアート展「505 I found」が、9月29日(金)~10月9日(月)の期間、東京・代官山の現代アートギャラリー「DRELLA(ドレラ)」で開催される。
総合芸術家としても知られる丘山氏のアート展へ足を運んでみてはどうだろう。
総合芸術家としてジャンルを越えて活躍
丘山氏は、日本舞踊家の父・花柳伊三郎氏とバレリーナの母・小山加代呼氏との間に生まれる。
両親ともに舞台表現者であり芸術に親しむ家庭環境で、幼少期から日本舞踊・バレエ・油絵などの英才教育を受けた丘山氏は14歳でアメリカに渡り、ウェストタウンスクールにて高校卒業を迎える。
その後グラフィックデザインでフィラデルフィア芸術大学に入学、パフォーミングアーツで美術学士(BFA)を取得し卒業。全世界で人気のイリュージョン「The Illusionist」では、初の日本人出演者としてブロードウェイデビューを果たす。
現在は、油絵、デジタルアートの創作発表によるアーティスト活動、「刀剣乱舞」を始めとするミュージカル俳優としての活動など、総合芸術家としてジャンルを越えて活躍している。
幼少期を日本で、青年期を米国で過ごした同氏は、常に和と洋の狭間で自己の表現者としてのアイデンティティを模索しており、作風にもその影響を見ることができる。
「枯山水」からインスパイアされた「505 I found」
昨年開催された「HELLO my name is」に続く同展で発表される新作は、水を用いずに岩や砂などで山や水を表現する日本の伝統的な庭園様式「枯山水」からインスパイアされている。柔らかな曲線は、日本の和の感覚を感じさせながらも、彼が青年期を過ごした米国のポップアートやストリートカルチャーのモダンな感覚が融合された個性的な作品となっている。
その先の世界を見つけたという言葉遊び
個展タイトルの「505 I found」は、WEBページが見つからない際に表示される「404 not found」を情報化社会の混沌の象徴として、その先の世界を見つけたという意味合いを込めた言葉遊び。
丘山氏自身が見つけた新たなアートスタイルを指すと同時に、目標、アイデア、チャンスなど、“新しい何かを「見つけた」”という言葉の中に含まれるポジティブなメッセージをタイトルにして発信したいと思ったという。
「アートの力は、この混沌とした世界で、本当のことを見つける手がかりになると信じている」と語る、丘山氏のアート展へ訪れて欲しい。
丘山晴己 KIYAMA HARUKI Solo Exhibition 「505 I found」
会場:DRELLA アートギャラリー
所在地:東京都渋谷区代官山町15-10 Grove 代官山 1F
入場無料
(角谷良平)