しかし、新NISAでは、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の併用が可能になる。年間で投資できるのはつみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円だ。トータルで年間360万円の投資枠を活用できるようになる。

たとえば、つみたて投資枠で投資信託をコツコツ積み立て、成長投資枠でハイリスク・ハイリターンの株式投資をしてみるという使い方も良いだろう。

ポイント4:非課税保有限度額は最大1,800万円(成長投資枠は1,200万円)

現行のNISA制度の非課税保有限度額は、一般NISAが最大600万円(年間120万円×5年間)、つみたてNISAは最大800万円(年間40万円×20年間)だった。

新NISAは非課税保有限度額がトータルで1,800万円(成長投資枠は1,200万円)となるので、現行のNISA制度に比べると大きく増えるのも魅力だ。

新NISA制度は投資家の強い味方

新NISAは、つみたて投資枠と成長投資枠を併用可能、非課税保有限度額が拡大、非課税期間が無期限化など、現行のNISA制度と比べると投資家にとってのメリットが増える。

年間の投資枠は最大360万円もあるので、初心者はまず新NISAを活用して非課税の恩恵を受けながら投資をするのがおすすめだ。

文・勝目麻希(ファイナンシャル・プランナー)
新卒で総合職としてメガバンクに入行し、法人融資・金融商品販売等を担当。自身の金融知識や実務経験を活かしたいと独学でライターの道へ。現在はファイナンシャル・プランナーの知識を活かして金融系メディアを中心に執筆。