外相のポジションは多分、閣僚の中で最もハード、かつパワフルな仕事ぶりが求められます。外交センスに優れ、体力があり、かつ自分を売り込むのが上手である必要があります。上川氏がなぜ唐突的に選ばれたのか、気になります。
川口順子氏が外相の時、当地に来訪して朝食会に行ったことがあるのですが、とても普通の庶民的な方で驚いたことがあります。今の外交は時としてブラフが言えるほど自分を大きく見せ、パワーがあることを見せないと一国の外相としては足元を見られます。
もう1つは長くやる、これが大事なのです。アメリカもロシアも中国も長いですよね。同じ顔が続きます。ただ、日本の閣僚候補で外相ができるタマは岸田、茂木、林、河野各氏ぐらいで全員、外相経験者です。しかし全員中国に抱き込まれやすいという弱点があります。この辺りが難しい人事だったのかもしれません。
内閣改造についてはマスコミ各紙、専門家、更には個人に至るまで様々な思いがあり、落第点、及第点それぞれ出ると思います。私は概括すれば可能なコマを使い切って総裁選まで走れる人事をとりあえずは作ったな、と思っています。あとは各自の働き次第だと思います。
まずは個人のスキャンダルが出ないこと、そして内閣が一致団結してことに向かっていくしなやかで強いチームワークを形成することが大事かと思います。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2023年9月13日の記事より転載させていただきました。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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