クレジットカードの特典の中でも旅行関係でうれしいのが、ゴールド以上のカードに付帯する空港ラウンジの無料利用特典だろう。搭乗ロビーの騒がしさから離れた落ち着いた空間で、柔らかなソファーに腰かけて過ごすひと時は、長い空の旅を快適にさせてくれる。

空港ラウンジで搭乗待ち時間がぐっと快適に

空港ラウンジにはソファーやパソコン、作業用デスクなどが設置され、無料ドリンクや新聞、雑誌、無料Wi-fiなども利用できる。

サービスはカード発行会社により異なるが、一般的にはゴールドカードの特典では国内主要空港と海外2空港(ハワイ・ワイキキ/韓国・仁川)の空港ラウンジが使え、プラチナカードの特典ではそれらにプラスして海外の空港ラウンジまで使えることが多い。

国内外の空港ラウンジを無料利用できる3つのゴールドカードを紹介しよう。

【人気のゴールドカードを比較】

カード名 dカードGOLD 楽天ゴールド 三井住友カード ゴールド JCBゴールド セゾンゴールド・アメリカン
・エキスプレス・カード
デザイン dカードGOLD 楽天ゴールドカード 三井住友カード ゴールド JCBゴールド セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード
年会費 11,000円 2,200円 11,000円
※初年度無料
11,000円
※初年度無料
11,000円
※初年度無料
通常還元率 1.0% 1.0% 0.5% 0.5% 0.75%
詳細はこちら
(公式サイトへ)
詳細はこちら
(公式サイトへ)
詳細はこちら
(公式サイトへ)
詳細はこちら
(公式サイトへ)
詳細はこちら
(公式サイトへ)

楽天ゴールドカード――年2回まで国内空港ラウンジが無料

楽天ゴールドカードの会員は、国内の主要29空港と海外2空港(ハワイ・ワイキキ/韓国・仁川)の空港ラウンジを年間(毎年9月1日~翌年8月31日)2回まで無料で利用できる。2回までという回数制限はあるものの、年会費が2,160円(税込)ということを考えると大きなメリットだろう。

国際カードブランドはVisa、Mastercard、JCBから選べ、楽天市場での利用で最大5%のポイント還元を受けられるため、楽天市場をよく使う人ならポイント面でも大きなメリットがある。

そのほか旅行関係の特典として、最高2,000万円の海外旅行傷害保険、世界38拠点の現地デスク利用、海外レンタカー割引、モバイルwi-fi割引、ホノルル市街地のラウンジ無料利用、海外での緊急カード無料再発行などが付帯する。

エポスゴールドカード――年会費実質無料で国内空港ラウンジが使い放題

エポスゴールドカードの会員は、国内主要19空港と海外2空港(ハワイ・ワイキキ/韓国・仁川)の空港ラウンジを回数無制限で利用できる。また楽天ゴールドカード同様、ホノルル市街地のラウンジも無料利用できる。

国際カードブランドはVisaで年会費は5,000円。ただし、年間のクレジット支払い金額が50万円以上で翌年以降永年無料となるため、初年度を除けば実質的に年会費無料と考えていいだろう。またすでに一般カードのエポスカードを持ち、ゴールドカードへのインビテーション(招待)が届いた場合は最初から年会費永年無料でカードを取得できる。

そのほか旅行関係の特典として、最高1,000万円の海外旅行傷害保険、国際線クローク(一時預かり)割引、空港宅配優待価格、モバイルWi-Fi割引、海外での無料緊急カード再発行などが付帯する。

アメックス・ゴールドカード――世界中の空港ラウンジを利用可能

アメックス・ゴールドカード(アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード)の年会費は2万9,000円(税別)と高額だが、国内外1,200ヵ所以上の空港ラウンジ利用できるサービス「プライオリティ・パス」へ年会費無料(通常99米ドル)で登録でき、1回32米ドルの利用料金が年間2回まで無料になる。

先に紹介した2つのゴールドカードでは、国内主要空港と海外2空港でのみ空港ラウンジの無料利用特典が適用されたが、このプライオリティ・パスのサービスなら世界中のほとんどの空港でラウンジを利用できる。

しかも一般的なゴールドカードで利用できるラウンジ(カードラウンジ)よりもグレードの高い航空会社のラウンジも利用可能。一般的なラウンジと違い、軽食やアルコールが提供されたり、シャワーが設置されていたりすることも多く、乗り換え空港などではおおいに重宝するに違いない。

さらに国内28主要空港と海外2空港ではカード会員のほか同伴者1名のラウンジ利用も無料になり、プライオリティ・パス対象ラウンジでは、家族会員も本会員と同様の特典を受けられる。なおアメックス・ゴールドカードの家族カードは1枚目まで無料、2枚目以降は1万2,000円(税別)となる。

そのほかには最高1億円の海外旅行傷害保険、航空便遅延による出費の補償、空港宅配無料(スーツケース1個まで)サービス、空港送迎タクシー優待料金などが付帯する。

それぞれのメリットをよく考えて最適の1枚を

ここで紹介した3枚のうち、アメックス・ゴールドカードのサービスが圧倒的に充実しているのは間違いない。しかし年会費にかなりの差があるため、どういったメリットを享受したいかを考えるべきだ。

旅行にいく回数がそこまで多くなく楽天市場をよく使うなら楽天ゴールドカード、国内旅行が多く年会費(実質)無料にこだわりたければエポスゴールドカード、海外旅行が多く海外旅行傷害保険などの補償も重視したいならアメックス・ゴールドカードがいいだろう。

文・モリソウイチロウ(ライター)
 

【関連記事】
40代で持ちたいクレカはゴールドより「プラチナカード」? その魅力、代表的なカード比較
経営者・エグゼクティブ向けクレカ「ダイナースクラブ」を持つためには?
ゴールドカードのメリットや作り方 年会費無料のクレジットカードも紹介
陸マイラーがトクするクレカ3選 還元率3%も?
ポイント還元率の高いクレジットカード11選 買い物、マイル、通信など生活をおトクに