「おべっか」という言葉は、人柄についてネガティブな意味合いで用いられる言葉です。
あまりいい印象を持たれる事はありません。
そこでここでは、ポジティブな印象を持たれない「おべっか」という言葉の意味や由来について解説します。
「おべっか」とは
まずは、「おべっか」の意味や用い方について見ていきましょう。
「おべっか」の意味
「おべっか」は、人の機嫌を取ろうとしてへつらったり、軽薄なお世辞を言うことです。
つまり、部下が上司のご機嫌伺いをして見え透いたお世辞を言ったり、本心ではそう思ってもいないのに、社長の功績をたたえて上機嫌にさせる社員や取引先の営業マンなどの態度のこととなります。
「おべっか」の用い方・例文
・「おべっかを言うのはやめろ」
この文は、機嫌取りをするような事を言ってくるなという事になります。
・「あの人はいつも上司におべっかばかり使っている」
この文は、上司のご機嫌取りという事をあらわしています。
おべっかの語源
おべっかの語源や由来については諸説あります。
そのうち有力とされる説をいくつか見ていきましょう。
「弁口」変化説
一番有力とされるのが、口のきき方が上手なことを意味する「弁口」という言葉が語源であるとする説です。
「べんこう」と読むこの言葉に、接頭語の「お(御)」をつけた「御弁口(おべんこう)」という言葉が変化して「おべっか」になったという説があります。
「別火」説
神事や祭事に際して、神職の人などが日常の炊事に使用する火とは別の火を使うことを「別火(べっか)」と言います。
これを由来とするという説もあるのですが、その説では「別火」の正しい意味を知らない人が調子よく「おべっか」と言ったことから来ているとされます。
英単語「OBEY」由来説
英語の「OBEY」に由来するという説もあります。
OBEYには服従するという意味があることから来たとされるのですが、「おべっか」はそれほど新しい言葉でもないことから、この説の信憑性は低いとも考えられています。