イナダヒットも痛恨のオートリリース
魚が全体的に水面から1〜4mのレンジにいることが分かり、その周辺をジャークのピッチと切れ込みを変化させながら魚をさらに探していると大きなアタリが出ました。
ソウダガツオやメジのシャープな直線的な引きよりも、首振りが多くズシッとトルクを感じる引き。上げてみるとかなりコンディションの良いイナダでしたが、取り込む手前でフックアウトしてしまいました。
フックセッティングやタックルセッティングを煮詰めれば取れた魚かも知れないと邪念が沸きますが、次回のチャレンジにお預けになりました。
ライズはあったが7時半ごろ終了
一時間弱ほど釣りをして、今回は猛暑に飲み込まれる前に撤収しました。魚の反応はまだ続いていて、水面でもボイルはありましたが、速攻直帰を実行して今回の釣りは終了しました。
ショアジグで大切な要素
今回のショアジグでは考えるべき重要な要素があると感じました。それは1キャストで得られる情報量です。
ショアジグは、基本的に魚が来てくれるタイミングを待つ形の運の要素がかなり強い釣り。その一瞬を逃さないように少しでも投げて情報を得ることや、潮の変わり目・止まりなどの時間を予め調べてポイントに一つでも多くの変化が起きやすい時間を選ぶのも大切だと思いました。
他にも、自分のルアーが届く場所がどんな地形でどんな物が沈んでいるかを大まかなにでも理解することも重要だと感じます。
地形を把握すれば、魚の回遊ルートをヒントとして使えますし、その地形をどんな風に潮が流れて魚がどちらから来てどちらに抜けるのかを見極めるヒントも得られます。
しっかりと自分の目で見てフィールドをイメージして、それが正しいのかを試してみることで、より面白い釣りができると思います。
ルアーの選択術
ショアジグで難しいとされるルアーの選択ですが、この要素はルアーの沈むスピードと前に進むスピードで判断できると感じました。
今回は、Rサーディンのみで釣りをしましたが、テンションフォールやスローロッドストロークを使ったリッピングなど、色々なアクションで魚の反応を増やせた場面が多々ありました。
高速で動く物にしか反応しないパターンからゆっくりと沈んだり進んだりするアクションに反応がいいパターンなど、タイミングで変化しています。恐らく、ベイトフィッシュの移動速度や対象魚の移動速度の変化による視界の変化などで、見つけにくい速度や反応しにくい速度があるのだと考察しています。
釣れたメジはリリース
今回の釣りでは、複数のメジが釣れました。全て可能な限りダメージを受けさせないように素早くリリースを行っています。
漁業規則を厳守するのは大前提の話ですが、漁師さん方と我々釣り人との信頼関係を築く上でも、少しの努力で出来ることは全力で協力する事が釣り場を守るための一種の防衛策だと私は考えています。
理解者を増やして少しでも素晴らしい釣り文化を多くの人に味わってもらいたいと願うばかりです。
近年オフショアでもショアでもクロマグロ・メジの個体数が安定傾向にあるという情報を色々な場所で散見します。漁業関係者様を始めとした海にかかわる多くの人の協力が実を結んだのかもしれません。
規制や規則でうんざりする気持ちもあるとは思いますが、逆に言えば、今回接岸していたメジ達がモンスタークラスになって再戦できる日が近いかも知れないと期待を持てます。全ての水辺の環境に感謝して遊ばせてもらっている事を忘れてはいけないと強く感じました。
<小塩勝海/TSURINEWSライター>
The post ショアジギング釣行で良型ソウダガツオにイナダがヒット【静岡・沼津】 first appeared on TSURINEWS.