山部にある珍しいため池
さて、この記事の本題に入ります。
山部の町には観光地はありませんが、珍しいものがあります。
それがこの「ため池」です。
芦別岳からふんだんに流れてくる清らかな水を受け止めています。
ため池を下の方から見ると、こういう形状になっています。
なんのこのため池、段々畑のように段差が設けられているのです。
動画で見るとこういう感じです。
なぜため池がつくられたのか?
なぜ、こういう形状のため池が作られたのでしょうか?
山部の町を雄々しく見守っている名峰 芦別岳。
夏でも雪渓が残る、水が豊かな恵みの山です。盆地に山からの水が流れ下りてきます。
しかし雪解け水の為、また北海道という気候も影響して、芦別岳からの水はかなり水温が低い(冷たい)水なのです。
そのまま畑や田んぼに入れこむと農作物を育てるには冷たすぎて、農業に適しているとはいえません。
山部の人たちは考えました。「山から下りて来るこの冷たい水をなんとか温めることはできないだろうか?」と。
そしてこの段丘状の「ため池」が作られたのです。
段差を作り、下界の気温に当てながら徐々に水温を温め、農業に適した水を作りだしているのです。
生活の知恵ですね。
ちなみにこういったため池は、山部の町に3か所あるそうです。
夕暮れ時のため池は癒しムード満点です。デートスポットになるかな?笑。