フィアット500eオープン/価格:536万円 試乗記

(画像=フィアット500eオープン。500eは世界中で愛される500の造形と雰囲気を大切にしたBEV。各部専用設計の新世代イタリアン。クローズドルーフ仕様のアイコン(522万円)も設定する、『CAR and DRIVER』より引用)
イタリアは生活を楽しむ天才揃い!
「イタリアって、何を食べても美味しいよね」というのは、よく聞く話です。でも、同じラテン系でもフランスは、バゲットやクロワッサンは抜群に美味しいけれど、パスタは驚愕するほど不味い(笑)。固いか茹ですぎか。それなりのレストランなのになんで~?!と、思わずフォークの手が止まるほどの違いに驚かされます。
その点イタリアのパスタは、しっかりアルデンテ。そこら辺りの食堂でも、茹で上げた後にソースと絡めるところまで計算して、お口に運ぶときにきちんとアルデンテなのがスゴイ! 加えてパスタ以外、ピッツアもフォカッチャもホッペが落ちるくらい美味しい!
だからでしょうか、ドイツ語で美味しいという意味の「レッカー」なんて日本でほとんど知られてない。フランス語の美味しい「トレビアン」は、まぁある程度は知られているかもしれないけれど、イタリア語の美味しい「ボーノ」は別格。もはや老若男女を問わず、日本国民全員が知っているくらい。

(画像=『CAR and DRIVER』より引用)
この差は何か? と考えると、頃合いだと思うんです。パスタだって太さはさまざま、気温や湿度によって茹で具合なんてすぐ変わってしまう。パスタロボから一度引き揚げてから、パスタパンでソースを絡めてのアルデンテですから、ソースの材料によっても茹で具合なんてすぐ変わってきます。それでも毎回見事なアルデンテに仕上げてくるということは、イタリア人は、きっとパスタと「そろそろだよ~」「いまだよ!」なんて具合に、会話できるんでしょうね。このくらいでOKでしょという、絶妙な頃合いを見計らう天才揃いです。