その可愛い仕草で水族館のアイドル的存在のラッコ。実は、2020年9月現在で、ラッコに会える日本の水族館は、わずか4つしかないのです。しかも、いまや関東・東日本でラッコがいる水族館は皆無…。世界的にも絶滅危惧種となっているラッコは、日本の水族館でもかなり希少な存在なのです。そんなラッコの性格や生態、食事や貝を割る行動などについて解説します。もちろん、4つの水族館にいる6頭のラッコたち、すべてご紹介しますよ。
※この記事は2020年9月現在の情報です。ラッコの展示は内容変更、中止・休止する場合もあります。事前にご確認ください。また、シニアや学生はチケット購入時に証明書が必要な場合がありますのでご注意ください。
目次
ラッコってどんな生きもの?
└ラッコのキホン
└ラッコの名前の由来
└ラッコの食事
└ラッコの性格
└ラッコのカラダ
└ラッコの生態
ラッコがいる4つの水族館
└鳥羽水族館(三重県)
└アドベンチャーワールド(和歌山県)
└神戸市立須磨海浜水族園(兵庫県)
└マリンワールド海の中道(福岡県)
ラッコってどんな生きもの?
ラッコのキホン
ラッコはイタチやカワウソの仲間
ラッコはイタチ科のカワウソ亜科です。つまり、イタチ科のうちで水中で生活するようになったのがカワウソたち(カワウソ亜科)で、その中で海に進出したのがラッコというわけです。そういわれると、イタチやカワウソにどことなく似ている気がしますね。
- 【学名】Enhydra lutris
- 【分類】食肉目 イタチ科 カワウソ亜科 ラッコ属
- 【生息地】北アメリカ陸~千島列島の沿岸
- 【サイズ】体長100~140cm/体重15~45kg
- 【寿命】10~20年
ラッコの名前の由来
ラッコはアイヌ語! 英語では“海のカワウソ”
アイヌ語で“rakko(ラッコ)”と呼んでいたことに由来しているといわれています。英語では“Sea Otter”といいますが、Otter=カワウソなので“海のカワウソ”という意味ですね。
ラッコの食事
貝を石で割るのが可愛い!“マイ石”をポケットにキープ!?
ラッコは肉食です。貝類や甲殻類、ウニ類などを、甲羅やトゲなども気にせずバリバリ食べます。もちろん魚類も食べます。よく知られる、貝を石で割る行動はラッコの習性で、割るための石をお腹のたるみ部分にある“ポケット”にをしまい込んでおくんですよ。
ラッコの性格
デリケートでこだわりが強い&道具を使えて賢い
自分のお気に入りの石をキープすることからみても、こだわりが強くデリケートな性格だといわれています。そして、道具を使えるというのは、かなり賢いということですね。
ラッコのカラダ
短い前肢がキュート! 8億本ある体毛をいつもお手入れ
平らで短い尾と水かきがついた後肢は水中を泳ぐためですが、前肢は短く貝などをつかむのに好都合なようです。もっとも大きな特徴は体毛の多さで、ラッコ1頭につき8億本もの体毛が生えています。そういえば、毛づくろいをする姿をよく見かけますね。この毛づくろいは、キレイにしておくことで空気が毛の間に入り込み、水面に浮くことができるのだそうです。つまり、浮袋をつけている感じですね。
ラッコの生態
キレイ好きのラッコはほとんど水中・水上で生活
ラッコはほとんど水中・水上で生活し、眠るときも海藻をカラダに巻いて、流されないようにして休みます。頻繁に行う毛づくろいは、浮くためのほか防寒効果を高める意味でカラダを清潔にしているようです。ラッコはキレイ好きなんですね。
ラッコがいる4つの水族館
鳥羽水族館(三重県/鳥羽市)
とばすいぞくかん
日本で初めてラッコの赤ちゃんが誕生したことでも知られる「鳥羽水族館」。現在はメスの“メイ”1頭が暮らしています。食事の時間の、ガラス面に投げられたエサをジャンプしてとるパフォーマンスや、おもちゃで遊ぶ姿が必見です。
- 【ラッコが初めて来たのは】1983年
- 【会える場所は】Iコーナー「極地の海」
- 【現在の飼育数は】メス1頭
●メイ(メス)
- 【生まれた場所】鳥羽水族館
- 【生年月日】2004年5月9日
- 【ココにいるのは】2004年から
問合先 | 0599-25-2555 |
---|---|
住所 | 三重県鳥羽市鳥羽3-3-6 |
料金 | 【入館料】大人2500円/小・中学生1300円/3歳以上幼児600円/2歳以下無料/65歳以上2200円 |
アドベンチャーワールド(和歌山県/白浜町)
あどべんちゃーわーるど
海の生きものたちのエリア、マリンワールドの「ペンギン王国」にメスの“キラ”がいます(名前は非公開ですが、るるぶKidsで調査しました)。貝やイカを食べる姿を見られる「ラッコの食事タイム」が人気です(2020年9月現在休止中。再開については公式サイトで確認を)。
- 【ラッコが初めて来たのは】1987年
- 【会える場所は】マリンワールド「ペンギン王国」
- 【現在の飼育数は】メス1頭
●キラ(メス)
- 【生まれた場所】アドベンチャーワールド
- 【生年月日】2008年4月21日
- 【ココにいるのは】2008年から
問合先 | 0570-06-4481 |
---|---|
住所 | 和歌山県西牟婁郡白浜町堅田2399 |
料金 | 【入園料】大人4800円/中学・高校生3800円/4歳~小学生2800円/3歳以下無料/65歳以上4300円 |
神戸市立須磨海浜水族園(兵庫県/神戸市)
こうべしりつすまかいひんすいぞくえん
2020年で22歳を迎えたオスの“ラッキー”と21歳のメス“明日花”に会えます。ラッコの寿命は10~20年といわれているので、かなりの長生きです。いつまでも元気で、みんなに可愛らしい姿を見せてくださいね。「ラッコのお食事ライブ」も要チェックです(2020年9月現在休止中。再開については公式サイトで確認を)。
- 【ラッコが初めて来たのは】1987年
- 【会える場所は】ラッコ館
- 【現在の飼育数は】2頭(オス1頭/メス1頭)
●ラッキー(オス)
- 【生まれた場所】新潟市水族館マリンピア日本海
- 【生年月日】1998年5月13日
- 【ココにいるのは】2012年から
●明日花(メス)
- 【生まれた場所】神戸市立須磨海浜水族園
- 【生年月日】1999年2月3日
- 【ココにいるのは】1999年から
問合先 | 078-731-7301 |
---|---|
住所 | 兵庫県神戸市須磨区若宮町1-3-5 |
料金 | 【入園料】大人1300円/高校生800円/小・中学生500円/未就学児無料 |
マリンワールド海の中道(福岡県/福岡市)
まりんわーるどうみのなかみち
一緒に遊んでいる姿も見られる“リロ”と“マナ”。ラッコプールで2頭が自由に暮らしています。「ラッコの食事タイム」もあります(2020年9月現在休止中。再開については公式サイトで確認を)。
- 【ラッコが初めて来たのは】1989年
- 【会える場所は】ラッコプール
- 【現在の飼育数は】2頭(オス1頭/メス1頭)
●リロ(オス)
- 【生まれた場所】アドベンチャーワールド
- 【生年月日】2007年3月30日
- 【ココにいるのは】2012年から
●マナ(メス)
- 【生まれた場所】マリンワールド海の中道
- 【生年月日】2012年1月25日
- 【ココにいるのは】2012年から
問合先 | 092-603-0400 |
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住所 | 福岡県福岡市東区西戸崎18-28 |
料金 | 【入館料】大人2350円/小・中学生1100円/3歳以上幼児600円/2歳以下無料 |
ラッコがいる水族館の少なさに正直ビックリしてしまいました。本当に希少なラッコ。その可愛い仕草を見ていると、水槽の前から離れられなくなるかも。「お食事タイム」なども、1日も早く再開してほしいですね。
提供元・るるぶkids
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