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人事院の勧告・報告にて「一般職給与の引き上げ」が提案されました。この背景にあるのが、若手の離職の増加や国家公務員の採用での苦戦の状況です。特に、人事院は魅力が薄れていることに対して危機感をもっており、中途採用、週休3日など様々な取り組みを検討しています。めちゃくちゃ頑張っていると言えます。

そして、岸田政権は骨太の方針で

国家公務員については、デジタル環境の整備、業務の見直し、時間や場所にとらわれない働き方の充実等により働き方改革を一層推進するとともに、採用試験の受験者拡大や中途採用の活用、職員としての成長に資する業務経験やスキルアップ機会の付与、民間知見の習得など人材の確保・育成に戦略的に取り組む。

とまで明確にされています。方向性としては正しいと言えます。

出典:令和5年人事院勧告・報告について

しかし、大事なことが3点抜けています。第一に、公務員のプライドをどうするか。第二に、仕事の魅力・やりがいをどう設計するか。第三に、政治との関係です。これらについては明らかにされていませんが、大きな課題といっていいでしょう。