内閣改造 or 政党改革???

岸田首相が13日に内閣改造を行うことを内部に伝達したようです。一部には大改造という声もあります。また想定外の人事もありそうでメディアやタブロイド系は誰もが大好きな人事話で盛り上がることになりそうです。ただ、重要ポストではあまり変更はなさそうで、麻生、茂木氏の留任はほぼ決まり、公明党の国交省の大臣ポストも今回は継続、官房長官が誰になるかわかりませんが、松野、萩生田両氏は重用されそうです。となればコアメンバーは変わらずということでしょうか?

話題は女性閣僚の扱い。現在は高市、永岡両名のみ。そしてこのところ、旧統一教問題で露出の点からは永岡氏が圧倒的に多く、高市氏は明らかに失速気味。当初、日本初の女性首相候補といわれ、このブログのコメントでもイチオシの声が大きかったのですが、私は初めから可能性はないとみていました。それは人事を長くやっていると人の潜在能力が見えてしまうのです。彼女の場合、融通が利かない、これが閣僚間や役人との軋轢を生みやすいのです。閣議の前に報道陣に公開される座席では首相の隣に華のように座っていますが、さて、高市氏はその椅子を確保できますか、私は無い方に賭けます。

忘れかけていたのが国民民主党の党首選挙で事前予想通り玉木氏が圧勝でした。というより前原氏の立候補は奇をてらったのか、ぐらいでした。問題はここから。自民との連立には踏み込まないと玉木氏は明言しており、たぶんそれは正しい選択肢。なぜなら自民独走の時代は終焉に向かう公算が出てきている以上、目先の与党入りより将来の栄光を目指した方が良いでしょう。もう一つは百田新党で、彼も「腐った自民」と強烈に批判していることから自民の足元が少しずつ軟弱化している事実は重要。とすれば岸田大改造が小手先に終われば一気に新興勢力に押され、内閣の変革ではなく、日本の政治の大改革が期待できるかもしれません。そういえば百田新党に関わる有本香女史は高市氏と大の仲良しでしたよね。袂を分かつのでしょうか?

岸田首相 uschools/iStock

後記 カナダの郵便はCanada Postという会社がサービスを提供するのですが、20日近く前に送った支払いの小切手10数枚が未だ業者に届かず、一部からは泣きが入っています。同様の遅配はあちらこちらから聞かれ郵便サービスの質の低下は大問題です。おまけに22年度の収支は550億円の赤字。民間業者との競争と支払いが小切手から電子送金に代わったこともあります。一昔前は郵便配達人は地域の人のヒーローとされ、引く手あまたの職業とされました。が、一度なればとても楽ちんな職業ともされました。そのあたりの意識が世界で郵便会社の衰退を招いているのかもしれません。

では今日はこのぐらいで。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2023年9月9日の記事より転載させていただきました。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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