独創的なアプローチとタフな精神で世界を驚かせ続ける時代の寵児イーロン・マスク。テスラで自動車業界の風景を変えた彼は、ほかのビジネスにおいて、どのような夢を叶えようとしているのだろうか。
Q:イーロン・マスクが『アイアンマン』のモデルなの?
A:そうです。『アイアンマン2』には本人役で出演したことも!
あなたは、いつ頃イーロン・マスクのことを知りましたか。テスラがロードスターを発売した頃?スペースXがロケットの打ち上げに成功した頃?あるいはもっと最近、イーロンが世界一のお金持ちになったというニュースを聞いたときだろうか。しかし筆者の周りでは、映画『アイアンマン』のモデルとしてイーロン・マスクの存在を認識した、という人が圧倒的に多い。筆者の本業が映画情報サイトの編集者であることを差し引いても、だ。
2008年の『アイアンマン』公開当時、大富豪でスーパーヒーローのトニー・スターク(=アイアンマン)には、実在のモデルがいるという情報があった。その人物はシリコンバレーの起業家なのだけど、スティーブ・ジョブズとかビル・ゲイツとかじゃなくて、30代のイーロン・マスクっていう人物らしいと。








スーパーヒーローの元ネタになるとは相当なレアケースだ。Eメールとネットを利用した決済サービスを提供する企業「PayPal (ペイパル)」を売却して巨万の冨を得、その売却益で航空宇宙メーカー「スペースX」を創業、「テスラ」の大株主に。『アイアンマン』のジョン・ファブロー監督は、その頃のイーロン・マスクにインスピレーションを得たのだろう。
改めてテスラー目線で『アイアンマン』を見ると、たしかにトニー・スタークへの共感が止まらない。スタークがパワードスーツで飛行訓練をしているシーンでは、スペースXの1段目ロケットの帰還が思い浮かぶし、スタークに内緒で開かれた役員会のエピソードは、マスクがペイパルのCEOをクビになった一件を思い出させる。そして、スタークのガレージにはテスラのロードスターが置いてあるのだ。
続く2010年公開の『アイアンマン2』には、イーロン・マスクが本人役でカメオ出演もしている。モナコのレストランで、トニー・スターク役のロバート・ダウニー・Jr.とペッパー役のグウィネス・パルトロウと握手するシーンだ。「電動ジェット機の件でいいアイデアがあるんだけど……」なんてナイスなセリフも喋っている。
そののち、レオナルド・ディカプリオやジョージ・クルーニーなど、エココンシャスなハリウッドセレブが次々とテスラのオーナーになっていった。2013年頃には、イーロンは「モデルS」を買ったキャメロン・ディアスと噂になったことも……続きは、『TESLA FAN BOOK』で!
タイトル:『TESLA FAN BOOK テスラについて知っておきたい100のこと』
定価:1,650円 (本体:1,500円)
ページ数:148ページオールカラー
発行年月日:2023年3月29日(水)

TEXT:駒井尚文
文・CARSMEET web編集部/提供元・CARSMEET WEB
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