ドーナツチェーン復活の裏に企業努力あり

一方、コンビニというライバルが嵐のように去っていったドーナツチェーンはというと、危機感を覚え対策を行ってきた結果なのか、少しずつ業績が伸びしていく。

「ドーナツチェーンは今までの認識を改め、企画力、宣伝力に力を入れ始めました。特にミスドの商品は、良い意味でも悪い意味でもオーソドックスなものが多かったですが、近年は有名菓子メーカー、有名スイーツ店、有名アニメとのコラボドーナツを販売し、話題性を生み幅広い客層の獲得に成功しました。クリスピー・クリーム・ドーナツもお客の目の前でドーナツを揚げるという一種のライブ感を生む店舗設計を巧みに活かし、利益の残る店舗だけ運営し事業は再び軌道に乗っています。バターをたっぷりと使用した新食感の『生ドーナツ』が流行になったのもドーナツチェーン好調の要因のひとつでしょうが、やはりチェーンごとの地道な企業努力により、ドーナツ市場全体が盛り返したといえるでしょう」(同)

逆境時も腐らずに適切かつ効果的な対策を取ってきたことが功を奏し、ドーナツチェーンは再興したということだろう。

(取材・文=文月/A4studio)

提供元・Business Journal

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