時間帯やトンネルの場所によって最適化

「白、オレンジに加えて青色も」トンネルの照明に“カラバリ”がある本当の理由、知ってますか?
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トンネル内照明の役割とは、トンネル内部を照らしつつ、運転者の目に負担をかけない工夫がされていることがわかりました。

その中でも、各照明色が選択されているのにも、いくつかの要素に基づいて決定されているようです。自動車安全運転センターの担当者は、選定職の基準について、次のように話します。

「照明色が選択されているのには、いくつかの基準が存在します。一つは時間帯や気候などの外部環境です。昼間や晴天時には白色照明が最適とされ、夜間や曇天時にはオレンジ色照明が有効です。

もう一つはトンネルの特性、つまり位置や長さによるものです。例えば、都市部の短いトンネルでは白色照明が、長いトンネルや山間部のトンネルではオレンジ色照明が多く使用されます

自動車を運転するとき、特にトンネルを通過する際に、その照明色がどうして白やオレンジなのか、その理由はしっかりとした根拠に基づいています。

それは運転者の視覚を最大限にサポートし、その結果として運転の安全性を高めるためのものです。

最近は青色LEDを採用するトンネルも

「白、オレンジに加えて青色も」トンネルの照明に“カラバリ”がある本当の理由、知ってますか?
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近年、青色のLED照明がトンネルなどの公共の場所で増えている傾向にあります。それには以下のような理由があります。

まずは、視覚的な特性です。青色は人間の目にとって非常に鮮明に見える色であり、遠くからでも明瞭に視認できます。

また、青色は自然光と同様に昼間の感覚を運転者に提供することが可能なため、疲労感を軽減する効果もあります。

次にエネルギー効率と環境への影響です。LED照明は従来の照明装置と比較して、効率が良く長寿命であるため、運用コストを下げることが可能です。

また、色の変更も容易で、状況に応じた最適な色を提供できることに加えて、省エネルギーであり、CO2排出量を削減することにも繋がります。

これらの理由から、LED照明の色の選択は様々な要素を考慮して行われます。その結果、トンネルなどの公共の場所では、適切な色が選ばれることとなります。

文・MOBY編集部/提供元・MOBY

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