スマートフォンが広く普及し、ツーリングで紙の地図を見ることは少なくなった。
それまではタンクバッグの上面に地図を入れて行き先をその都度確認していた、という経験はベテランライダーならあることだろう。

ではタンクバッグは過去のものなのか?
いやいや、そんなことはない!
実は使い勝手に優れ、ライディングを快適にしてくれるものなのだ。

タンクバッグのメリットは?

まずはタンクバッグのメリットを紹介しよう。

メリット① 貴重品や小物を入れるのに便利

タンクバッグはツーリングで必要な小物や貴重品などアイテムを収納するのに便利。そのサイズ感から、スマートフォン、財布、サングラス、カメラなどのアイテムを手元に収めることができる。

メリット② アクセスしやすい

タンクバッグはバイクのタンク上にあるためアクセスが簡単! ヘルメットに装着しているアクションカメラのバッテリーを交換したり、ビュースポットでカメラを取り出すような場面でも、スムーズにアクセスできる。

メリット③ ライダーがバッグを装着しないので疲れを軽減できる

貴重品の収納や、アクセスを考えたら、ボディバッグやウエストバッグでも問題はない。
しかし、バッグだとライダーが体に装着することになり、長時間のライディングになるほど疲労は蓄積していく。
ライディングするときに、ライダーがバッグ等を身につけない自由な状態であることは非常に重要!
長時間のライディングで疲労を軽減してくれるのだ。

メリット④  重量バランスが良い

ライダーがバッグを身につけないのならば、シートバッグという方法も出てくる。
シートバッグも使い勝手は良いのだが、荷物を取り出すときにバイクから降りることを考えたらアクセスが良いとは言い切れない。
また、タンクバッグはバイクの重心に近い位置に装着するため、ハンドリングに与える影響も少ない。

メリット⑤  比較的小型で持ち運びやすい

シートバッグに比べ小型のものが多い。そのため、ツーリング先での休憩や観光でバイクから離れるときでも持ち運びやすい

タンクバッグのデメリットは?

タンクバッグのメリットを紹介したが、デメリットは何があるのだろうか?

さほど多くはないのだが、以下の3点があげられる。

デメリット① タンクに傷がつく場合あり

タンクバッグを取り付ける際に、バッグとタンクの間に擦れ傷などが発生する場合が考えられる
特に磁石でタンクへ取り付ける場合は、砂鉄が磁石につきやすく、それによって細かい傷が生じてしまう。

デメリット② タンクへのアクセス制限

タンクバッグが取り付けられているとタンクへのアクセスが制限される場合がある。特にタンクバッグの取り外しに一手間かかるような場合は、スマートに給油ができないため面倒に感じられるかもしれない。

デメリット③ ライディングの制限

大きすぎるタンクバッグを装着した際、バイクのライディング姿勢によっては、走行を妨げる要因になることも考えられる。
車両にあった適度な大きさのものを選ぶことが大切。