3.人脈が大事
自分は起業したら人脈がないと生きていけないと思っていた。実際、知人の会社経営者は半分飲み会、半分人脈作りで頻繁に飲み会に出かけている。飲み会で知り合った相手の商品を新規で取り扱ったり、商品在庫確保に苦労した時に融通してもらったりと助け合いをしている。また、コラボでビジネスをすることもしている。
だが、自分の場合は昔からチームプレイがとにかく苦手で、仕事の進め方や戦略は自分だけで全部決めたいという価値観がある。見る人が見れば、それではいつまでもスケールせず、不器用で下手くそなビジネスマンだと評されるかもしれない。だがそれでも自己満足的な結果を得ているのでこのままでいいと思っている。人脈作りに精を出して、ビジネスをスケールし、仕事で助け合いやコラボをしないと生き残れない、ということはない。やり方は自由なのだ。
4.ずば抜けた才能が必須最後は起業にずば抜けた才能が必須という誤解である。確かにまったく無能で才能がないというのでは難しいかもしれない。だが、突出した能力なんて要らない。
自分は英語を教える仕事をしているのだが、特別英語がずば抜けてすごいという感覚はない。自分より英語が上手い人はいくらでもいるのはよくわかっている。だがそんな凡庸の自分を熱心に支持してくれる人はいるのだ。
自分の強みはずば抜けて高い英語力を持つことではなく、勉強をわかりやすく、楽しく、忙しい社会人でも継続しやすい勉強法を教えるという点にあると考えている。これには才能は要らない。何をしてもらえば相手は喜ぶのか?助かるのか?をずっと考え続け、1つずつ試しながら反響が良かったものだけを残し、イマイチだったものを削除していくことを繰り返すだけである。
◇
サラリーマン時代は「起業する人は凡人とは違う天才的な人ばかりだ」と思っていたがそんなことはない。先日、街の小さなラーメン屋の店主を特集する番組を見たのだが、店主は「毎日休まず続けてきただけ」と言っていたのが印象的だった。結局「やめずに続けること」が一番の秘訣なのかもしれない。
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