「エミュー」は世界で2番目、「ダチョウ」は世界一の体の大きな鳥です。
このエミューとダチョウ、見た目も似ており、飛べないけれど走るのが得意という共通点を持っています。

しかし、実はそれぞれ比較してみると意外と違いも見えてきます。
そこでここでは、エミューとダチョウの違いについて解説します!!

目次
エミューとダチョウの共通点
 ・どちらも飛べない鳥
 ・走るのはどちらも得意
 ・エミューとダチョウの違い
 ・体はダチョウの方が大きい
生息地の違い
 ・足の指の違い
 ・卵の違い

エミューとダチョウの共通点

まずはエミューとダチョウの全身写真を見ておきましょう。

大きな体をした鳥の「エミュー」と「ダチョウ」、その違いとは
(画像=『FUNDO』より引用)

こちらがエミューです。
エミューは、ダチョウ目ヒクイドリ科エミュー属の動物です。

大きな体をした鳥の「エミュー」と「ダチョウ」、その違いとは
(画像=『FUNDO』より引用)

こちらがダチョウとなります。
ダチョウは、ダチョウ目ダチョウ科ダチョウ属の動物です。

まずは、エミューとダチョウにはどのような共通点があるのかを見ていきましょう。

どちらも飛べない鳥

エミューとダチョウの最大の共通点としては、どちらも飛べない鳥という事があげられます。

ダチョウには翼もあることはありますが、鳥類特有の竜骨突起がありません。
胸筋も発達していないため、飛ぶことはできません。

エミューも翼が退化して小さくなっていて、長い羽毛に埋もれています。
小さくなり退化した翼では、エミューの大きな体を飛ばせるだけの力はありません。

ではどうやって移動するのかというと・・・、走るんです!

走るのはどちらも得意

通常、鳥類の足の指は4本が基本となっています。
しかし、ダチョウの足の指は2本が退化していて、2本しかありません。

その一方、脚力が非常に発達しているため、個体によっては最大時速70kmものスピードで走ることが可能とされています。

また、エミューの足の指も1本が退化していて、残り3本で生活しています。
ダチョウと同様に脚力が発達しており、最大時速50kmで走ることが可能とされています。

どちらも走ることに特化した鳥ということになりますね!

エミューとダチョウの違い

大きな体をした鳥の「エミュー」と「ダチョウ」、その違いとは
(画像=『FUNDO』より引用)

飛べないことと走ることが得意という共通点があるエミューとダチョウ。
しかし、両者には違いも多々あります。

体はダチョウの方が大きい

エミューとダチョウは体の大きさに違いがあります。
ダチョウのほうが大柄で、世界で一番大きな鳥とされています。

ダチョウは体高約2.5mほどで体重約120kgほど。
エミューは体高約1.9mほどで体重約35〜50kgほどとなります。

個体によっては、3倍近く体重差があるということになるようですね。

生息地の違い

エミューとダチョウは、生息地も違います。

エミューは、オーストラリアの草原などに生息している鳥です。
ダチョウは、アフリカのサバンナなどに生息しています。

足の指の違い

前述したように、エミューとダチョウは足の指も違います。

エミューの足の指は3本ですが、ダチョウの足の指は2本です。
鳥類の足の指は、通常4本だとされていますが、エミューとダチョウは進化の過程においてより速く走るために指が減ったとされています。

卵の違い

エミューとダチョウ、その卵は大きく異なります。

エミューの卵は深緑色なのに対してダチョウの卵はクリーム色です。
見た目が全然違うので、すぐに見分けがつきます。

また、エミューの卵はダチョウの卵に比べて小さいため、大きさによっても違いが見てとれます。