美術出版社が『Winart(ワイナート)』10月号(114号)を発売した。

今号で注目したいのは、なんといっても巻頭で特集されている「ピノ・ノワールの新天地 ニュージーランド」。ピノ・ノワールの2大産地、セントラル・オタゴとノース・カンタベリーにスポットライトを当て、現地取材から12の生産者を紹介している。

さらに、イタリアのキアンティ・クラッシコ地区の最新情報も特別記事として掲載。ワイン通必見の一冊だ。

巻頭特集「ピノ・ノワールの新天地 ニュージーランド」

ワイン愛好家の間で根強い人気を誇る品種、ピノ・ノワール。

ピノ・ノワールワインの銘醸地としてはフランス・ブルゴーニュが有名だ。しかし今、高品質かつエレガントで凝縮感あふれるピノ・ノワールワインを生み出す、“ポスト・ブルゴーニュ”とも言うべき産地としてニュージーランドが注目されている。

今号では「ピノ・ノワール」をキーワードに、南島最大のピノ・ノワール産地であるセントラル・オタゴやノース・カンタベリーを取り上げる。

世界最南端のワイン産地、セントラル・オタゴ

セントラル・オタゴはニュージーランド最南端かつ世界最南端のワイン産地のひとつで、ダンスタン湖周辺の4つのサブリージョンを含む、7つのサブリージョンで構成されている。

今号ではこの地を代表する8生産者への取材を通し、テロワールの特性やセントラル・オタゴならではのピノ・ノワールワインの特徴を解説する。

ノース・カンタベリーとの違いにも触れる

一方、ノース・カンタベリーはクライスト・チャーチを北上した地域に広がる産地で、セントラル・オタゴでつくられるピノ・ノワールとは異なる趣のあるワインが生産されている。こちらは4生産者のワインを通じて、セントラル・オタゴとの違いを探る。

キアンティ・クラッシコの最新情報を網羅

イタリアのトスカーナ州に位置するワイン産地、キアンティ・クラッシコ地区が「UGA(追加地理地区)」として正式に認められた。

UGAでは、キアンティ・クラッシコの生産地を11の地区に分割。今後、各地区のテロワールの個性を表現した上質なワインがつくられることが期待されている。

今号では、制定後間もない11地区を現地取材。それぞれの特徴を見ていく。

この他、世界のワイン展示会や試飲会のイベントレポート、来日したワイン生産者へのインタビュー記事なども掲載。より深くワインの世界を楽しんでみては。

Winart 10月号(114号)
価格:1,800円(税抜)
仕様:152ページ/A4

(IKKI)