フォルクスワーゲン本社は2023年9月1日、9代目となる新型パサートの画像と概要を公開した。

新開発されたパサート ヴァリアントは、空力デザインの追求、最新のPHEV、マイルドハイブリッドなどにより効率的なエンジン、そして高い製造技術をベースにした高品質な仕上げを実現している。

このニューモデルは、ドイツのミュンヘンで開催される「IAA Mobility」(9月5日〜9日)で、一般公開され、そしてヨーロッパ市場での販売開始は2024年2月頃が予定されている。

フォルクスワーゲン ディーゼルもある9世代目の新型パサートはマルチパスウェイにシフトか?!【公式動画】
(画像=『AUTO PROVE』より引用)

■ 概要
パサートは1973年の初代モデルから、これまで8世代にわたり世界中で累計3400万台以上が販売されており、その台数は「ビートル」を上回わり、フォルクスワーゲンの中でゴルフに次いで販売台数の多い基幹モデルだ。そして今回からはステーションワゴン・ボディに絞られ、セダンは廃止された。

フォルクスワーゲン ディーゼルもある9世代目の新型パサートはマルチパスウェイにシフトか?!【公式動画】
(画像=『AUTO PROVE』より引用)

新型パサート ヴァリアントのヨーロッパ仕様は3種類の新しいPHEV、多種類のマイルドハイブリッドと、5種類のターボチャージャー付きガソリンエンジン、ディーゼルエンジンから構成されるワイドラインアップで、高効率、優れた静粛性、そして広い室内とラゲッジスペースを備えている。しかし、日本へ導入されるモデルはより絞り込みが行なわれることが予想される。

フォルクスワーゲン ディーゼルもある9世代目の新型パサートはマルチパスウェイにシフトか?!【公式動画】
(画像=『AUTO PROVE』より引用)

オプションでは、新しいアダプティブ シャシー コントロール(DCC Pro3)と新しい「ergoActive(エルゴアクティブ)シート」を選択することができる。また同様にオプションで、自動駐車機能、高度運転支援システムも選択可能だ。

フォルクスワーゲン ディーゼルもある9世代目の新型パサートはマルチパスウェイにシフトか?!【公式動画】
(画像=『AUTO PROVE』より引用)

インテリアは、新開発のデジタル化されたランドスケープ ディスプレイを採用するなど一新され、直感的に操作することができる点もハイライトのひとつだ。

フォルクスワーゲン ディーゼルもある9世代目の新型パサートはマルチパスウェイにシフトか?!【公式動画】
(画像=『AUTO PROVE』より引用)

ボディサイズは、全長4917mm、全幅1852mm、全高1506mm、ホイールベース2841mmで、D/Eセグメントのサイズとなっている。ホイールベースは従来より50mm延長され、リヤシートの足元スペースも50mm拡大。ラゲッジスペースの容量は、最大1920Lと驚異的なレベルまで拡大され、カンパニーカーを含むビジネス、ファミリー層のレジャーに幅広く対応するオールラウンドなモデルとなっている。

フォルクスワーゲン ディーゼルもある9世代目の新型パサートはマルチパスウェイにシフトか?!【公式動画】
(画像=D/Eセグメントでダントツのラゲッジスペース、『AUTO PROVE』より引用)

■ パワートレイン
新型パサート ヴァリアントに搭載されるパワートレインは、モジュラートランスバース マトリックス(MQB evo)をベースに開発されている。

フォルクスワーゲン ディーゼルもある9世代目の新型パサートはマルチパスウェイにシフトか?!【公式動画】
(画像=「eHybrid」と呼ぶPHEVのコンポーネンツ・レイアウト、『AUTO PROVE』より引用)

eHybridと名付けられている新開発された2種類のPHEVシステムは、システム出力150kW(204ps)、200kW(272ps)で、19.7kWhという大容量バッテリーを搭載している。そのため、バッテリー電力だけで100kmを走行することができ、日常での使用はEVと同等ということができる。

フォルクスワーゲン ディーゼルもある9世代目の新型パサートはマルチパスウェイにシフトか?!【公式動画】
(画像=PHEVのエンジン、モーターのレイアウト、『AUTO PROVE』より引用)

このバッテリーは以前の3.6kWではなく、より高出力の11kWの交流充電器で充電できるため、充電時間は短縮できる。またヨーロッパの多くのPHEVとは異なり、DC急速充電ステーションで、最大50kWの出力で充電することも可能だ。

フォルクスワーゲン ディーゼルもある9世代目の新型パサートはマルチパスウェイにシフトか?!【公式動画】
(画像=PHEVに搭載される1.5 TSI evo2エンジン。気筒休止、ミラーサイクル、可変ジオメトリー・ターボを装備している、『AUTO PROVE』より引用)

電気駆動モーターと新しい高効率なターボチャージャー付きガソリンエンジン(1.5 TSI evo2)の組み合わせを採用することで、総航続距離は約1000kmに達する。

また新型パサート ヴァリアントは、マイルドハイブリッド(eTSI)もラインアップし、新開発の48Vマイルドハイブリッドは110kW/150psを発生する。

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(画像=「eTSI」マイルドハイブリッドの構成、『AUTO PROVE』より引用)

マイルドハイブリッドのエンジン・ラインナップは、150kW(204ps)、195kW(265ps)を発生する2種類のターボ・ガソリンエンジン(2.0 TSI)に加え、90kW(122ps)、110kW(150ps)、142kW(193ps)を発生する3種類のターボ・ディーゼルエンジン(2.0 TDI)も設定されている。

フォルクスワーゲン ディーゼルもある9世代目の新型パサートはマルチパスウェイにシフトか?!【公式動画】
(画像=ギヤチェンジはステアリングポスト部での電子式のレバー・タイプを新採用、『AUTO PROVE』より引用)

すべてのエンジンは、標準で7速オートマチック ダイレクトシフト ギアボックス(DSG)と組み合わされ、出力195kWと142kWのバージョンには、「4MOTION」4輪駆動システムを採用している。

■ 先進システム
インテリアのデザインは全面的に刷新され、ダッシュボードには大型のランドスケープ(横長)ディスプレイを採用。そしてインフォテイメントを支える電子プラットフォームにはMIB4が搭載されている。

フォルクスワーゲン ディーゼルもある9世代目の新型パサートはマルチパスウェイにシフトか?!【公式動画】
(画像=『AUTO PROVE』より引用)

つまり最新世代の「モジュラー インフォテインメント マトリックス」により、このディスプレイはドライバーの意思をダイレクトに反映し直感的な操作が可能となっている。

そして最先端の運転支援システムも搭載されている。その中でも、パークアシスト システムは新しい自動駐車機能を実現している。

フォルクスワーゲン ディーゼルもある9世代目の新型パサートはマルチパスウェイにシフトか?!【公式動画】
(画像=『AUTO PROVE』より引用)

このシステムは、オプションの「Park Assist Plus」、「Park Assist Pro」、および、そのメモリー機能から構成されている。この「Park Assist Pro」を搭載したモデルは、スマートフォンを使用した遠隔操作で駐車スペースへの駐車/出庫が可能となっている。

フォルクスワーゲン ディーゼルもある9世代目の新型パサートはマルチパスウェイにシフトか?!【公式動画】
(画像=『AUTO PROVE』より引用)

メモリー機能が付いた「Park Assist Pro」が搭載されていれば、システムはリクエストに応じて最後に走行した50mを記録して保存することができ、車両が再び同じ位置、たとえば自宅の車庫の入り口に到達すると、駐車操作を自動で行なうことをドライバーに提案する。また、駐車スペースから自動で出庫させることも可能だ。

■ 世界初のDCC Proとマッサージ機能付きシート
アダプティブ・シャシー コントロール「DCC Pro」は、サスペンション・テクノロジーを一段と高いレベルに引き上げる役割を担っている。このセミアクティブ・サスペンションシステムは運動性能を最大化すると同時に、最高レベルの快適性を生み出すことができ、ミッドサイズクラスのクルマの新たな基準になる技術だ。

フォルクスワーゲン ディーゼルもある9世代目の新型パサートはマルチパスウェイにシフトか?!【公式動画】
(画像=伸び/縮み側を同時に連続可変減衰コントロールできる「DCC Pro」、『AUTO PROVE』より引用)

この機能は、フォルクスワーゲンで初めて採用されたダンパー内の2バルブ技術によって可能になっている。

シートでは、10個のチャンバーを空気圧で制御するポイントマッサージ機能を備えた「ergoActive Plus(アルゴアクティブ・プラス)」シートも、優れた走行快適性に貢献している。

提供・AUTO PROVE

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