日産自動車とJVCケンウッド、そしてフォーアールエナジー社は2023年8月31日、電気自動車「リーフ」の再生バッテリーを利用し、3社で共同開発したポータブル電源を発売すると発表した。

日産自動車は、この新商品を「ポータブルバッテリー from LEAF」として、9月1日から全国の日産販売店で発売する。また、JVCケンウッドはこの製品を、2023年中に公式オンラインストア「JVCケンウッドストア」を皮切りに発売する計画だ。

日産 リーフのバッテリーを再生利用したポータブル電源を発売。非常用電源としても活用できる
(画像=『AUTO PROVE』より 引用)

今回発売するポータブル電源は、これまでにグローバルで累計65万台以上を販売している電気自動車の「リーフ」で使用されていたバッテリーを再利用して開発している。

「リーフ」の車載バッテリーは、使用された後でも高い残存性能と安全性を持っており、再利用においても安心して使用できる仕様となっている。また、この製品は「リーフ」の中古バッテリーを再利用することで、製造時のCO2発生を抑え、持続可能な脱炭素社会に向けた施策のひとつというわけだ。

日産 リーフのバッテリーを再生利用したポータブル電源を発売。非常用電源としても活用できる
(画像=『AUTO PROVE』より 引用)

このポータブルバッテリーの特長は、車載可能な仕様で、暑さや寒さに強いため、−20度C〜+60度Cの環境でも使用や保管が可能だ。

また長期間保管が可能で、自己放電が少なく、災害時等の非常時用電源としても活用できる。そして繰り返し充電性能は約2000回とされ、長い期間使用することができる。

日産 リーフのバッテリーを再生利用したポータブル電源を発売。非常用電源としても活用できる
(画像=『AUTO PROVE』より 引用)

今回の共同開発、販売にあたり、日産は製品の企画立案と自動車開発で培った車載環境での使用を実現するためのノウハウを提供。

JVCケンウッドは、カーナビゲーションやドライブレコーダーなどの車載機器やポータブル電源の開発で培った技術と知見を生かし、安全性はもちろん、使用済みバッテリーの再利用に最適化した設計のもと、製品化を実現し生産を担当する。

フォーアールエナジーは、バッテリーを二次利用するための開発を行ない、ポータブル電源用に最適化されたバッテリーの供給を担当している。

日産 リーフのバッテリーを再生利用したポータブル電源を発売。非常用電源としても活用できる
(画像=『AUTO PROVE』より 引用)

価格

日産「ポータブルバッテリー from LEAF」(IPB-01N):17万500円(税込み)
JVCケンウッド「ポータブル電源」(IPB-01G):オープン価格

提供・AUTO PROVE

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