バイクを売却したいと思ったときに、少しでも買取価格が高くなってほしいと思うのは必然だ。
高価買取をしてもらうには、バイクが綺麗な状態であるのが望ましい。
査定直前にしっかり洗車するのも大事だが、いつか売る日に備えて日頃からメンテナンスや保管に気を付けておくことも重要といえる。
では今回は、買取価格を高くするためのバイクの保管について紹介しよう。
バイクの売却は考えてないけど、愛車を長期保管したい人にも是非一読してみてほしい。
何もせずにバイクを長期保管するとどうなるのか
バイクを売却するまでの間、少しの期間でも放置すればバイクは傷んでしまうものだ。
まずは何も対策せずにバイクを動かさずにいると、どのようなトラブルにつながってしまうのか紹介しよう。
・放電によりバッテリーが上がる
・湿気などによりサビができ部品が腐食する
・電極の酸化などがおき接触不良が発生する
・ゴム類が劣化してひび割れを起こす
バッテリーは自然放電するため発電や充電をせずに放置するとバッテリーが上がってしまう。
そして、バイクは湿気や雨風に弱いため、サビや酸化により部品が劣化もしくは腐食してしまう原因となる。より長期で放置する場合、電極などの接触不良や漏電にもつながるおそれもあるため注意が必要だ。
バイクの劣化をおさえる保管方法
大事に乗ってきた愛車を綺麗に保管したいと思うのはもちろんだが、売却のときこそバイクが綺麗であったほうが買取価格は上がるだろう。
それは「バイクが大切に扱われてきた」という証拠になるからからだ。
ではバイクの劣化をおさえる保管方法と、保管する前にしておきたい作業を紹介しよう。
①車体の汚れは落としておく
汚れはバイクの劣化につながるため、保管前に洗車をして綺麗な状態にしよう。時間が経つと汚れは落ちにくくなってくるため、早めの対策が必要だ。
またチェーンのメンテナンスも忘れずに行いたい。チェーンオイルが切れてしまうとチェーンのサビに繋がり、結果としてコマ同士が固着するおそれがある。こうなってしまうと交換が必要になる可能性は高い。
チェーン以外の稼働する金属部分には注油やグリスアップも忘れずに! レバーやワイヤー類などは操作に直結するため、スムーズに動くことが重要だ。
この洗車後のひと手間で、バイクのコンディションに大きな差が生まれるのだ。
②バッテリーの端子を外す
バイクを長期間乗らないのなら、バッテリーの端子は外してバッテリーが上がるのを防ぎたい。端子をつなげたままだと自然放電してしまうからだ。たまにエンジンを掛けてあげれば大丈夫だろうと思うかもしれないが、アイドリング付近ではバッテリーに十分な充電はできないことがほとんどなので注意したい。
なおバッテリーの端子を外すときは、必ずマイナス端子から外すことを忘れずに!
逆につなげるときはプラスから。
③ガソリンを満タンにしておく
バイクのガソリンを満タンにして、タンク内に空気が触れないようにすることも大切だ。タンク内の空間が多いと、外部との気温差でタンク内に結露が発生しサビてしまう原因となる。そして、タンク内に結露が起こると、ガソリンより比重の重い水分がタンクの底に沈んでしまう。この状態で知らずにエンジンをかけると、シリンダーやピストンにまで悪影響を与える恐れがある。
普段からガソリンタンクを満タンにしておく癖をつけておくのもオススメだ。
④キャブレターにも気を配ろう
キャブレター仕様のバイクなら、保管しておくときには燃料コックをオフにしておこう。燃料コックをオンのままにしてキャブレターにガソリンを送ってしまうと、動かさなくてもガソリンが減る原因になるうえ、キャブレター内にたまったガソリンが濃縮され残骸がたまる可能性があるのだ。ガソリンの残骸はサビの発生の原因になるため必ずコックはオフにしておこう。
車種によってはコックにオフの表示がないものもある。その場合は「PRI」以外にしておくと良いだろう。
コックをオフにしたら、キャブレター内のガソリンを抜いておくのも忘れずに。劣化したガソリンは腐食やジェット類の穴を塞いでしまう原因になるためだ。
⑤バイクカバーをかけよう
バイクを保管するうえで一番大切なのは、バイクカバーだ。雨や風、紫外線や鳥のフンなどからバイクを守り、劣化を防いでくれるアイテムとなる。
風で飛ばされないよう、バイクに合ったサイズを選び、バイクの下部にベルトで固定できるタイプのものが最適だ。
本来ならガレージなどの屋内で保管するのが理想的だが、なかなか難しいこともあるだろう。
そんな時は、バイクカバーを活用して大切なバイクを保護しておこう。