本田技研工業株式会社は、2023FIMトライアル世界選手権シリーズ最終戦フランス大会のレース1において、レプソル・ホンダ・チーム(Repsol Honda Team)のトニー・ボウ選手が17年連続17回目のシリーズチャンピオンを獲得したことを発表した。今シーズンのトライアル世界選手権は、全7戦各2レースの合計14レースでタイトルが争われる中、トニー・ボウ選手は第4戦サンマリノ大会での完全優勝によりランキングトップに立つと、続く第5戦アンドラ大会、第6戦イタリア大会でも完全優勝を果たし、最終戦フランス大会では2位とのポイント差で17連覇が決定した。
トニー・ボウ選手がトライアル世界選手権で17連覇を達成
2023 FIM※トライアル世界選手権シリーズ 最終戦 フランス大会のレース1が、9月2日に開催され、レプソル・ホンダ・チーム(Repsol Honda Team)のトニー・ボウ選手(スペイン36歳)が、自身の記録を更新する17年連続17回目のシリーズチャンピオンを獲得しました。
※FIMとは、Fédération Internationale de Motocyclisme(国際モーターサイクリズム連盟)の略称
今シーズンのトライアル世界選手権は、全7戦各2レースの合計14レースでタイトルが争われました。トニー・ボウ選手は、4月の開幕戦スペイン大会から5月にモビリティリゾートもてぎで開催された第3戦の日本大会までの3戦は、優勝と2位をライバル選手と分けあう接戦を繰り広げました。しかしながら、第4戦サンマリノ大会で2レースとも優勝する完全優勝によりランキングトップに立つと、続く第5戦アンドラ大会、第6戦イタリア大会でも完全優勝を果たし、チャンピオンに王手をかけて最終戦フランス大会に臨みました。
そしてこの大会のレース1でも、見事に優勝し2位とのポイント差で17連覇が決定しました。
トニー・ボウ選手は、2007年にHRCのワークスマシン「Montesa COTA 4RT」で初の世界チャンピオンを獲得して以来連覇を重ね、人工セクションを走破する屋内競技であるXトライアル世界選手権でも16年連続でチャンピオンに輝いています。10月から再開される2023年シーズンにおいても、17連覇に向け現在ポイントランキングで首位につけています。
Repsol Honda Team トニー・ボウ選手
「勝利とともにタイトルを獲得できて、とてもうれしいです。今年は非常に難しい1年でした。シーズン序盤は、ライバルに大変苦しめられました。しかし今日は、最高の形で勝ってタイトル獲得を決められました。チームには感謝しかありません。いつも言っていることですが、チームのサポートと努力なしでは、このように連覇を成し遂げることはできません」
株式会社ホンダ・レーシング(HRC)代表取締役社長 渡辺康治
「トライアル世界選手権での17連覇という前人未到の快挙を達成したトニー・ボウ選手に心からおめでとうと言いたいです。今シーズンは若手選手の台頭もある中、シーズン後半戦で確実に優勝を重ねる圧倒的な強さを見せてくれました。彼の牙城がこれからも鉄壁で、今後も記録を更新してくれると信じています。またチームメイトのガブリエル・マルセリ選手も、最高峰クラス参戦2シーズン目で、ランキング3位に躍進してくれました。チームとしても、去年を上回る結果を残してくれた藤波貴久監督、ならびにスタッフ全員とも喜びを分かち合いたいと思います。最後になりましたが、レース活動を支えてくださっている多くのスポンサー様、ならびにトライアルファンの皆様にも、心から感謝いたします」
トニー・ボウ(Toni Bou)のプロフィール
生年月日:1986年10月17日(36歳)
出身地:スペイン
主な戦績:
2003年
トライアル世界選手権にデビュー
2007年
REPSOL MONTESA HRCに移籍し、初めて世界チャンピオンを獲得
同年に、Xトライアル世界選手権のシリーズチャンピオンも初獲得
2008年~2022年
トライアル世界選手権およびXトライアル世界選手権の両シリーズで各16連覇(合計32連覇)を達成
2023年
トライアル世界選手権で17連覇
Montesa COTA 4RTの概要
エンジン形式:水冷・4ストローク・OHC・単気筒
フレーム形式:アルミニウム製ツインチューブ
タイヤ:前:21インチ 後:18インチ
リリース提供元:本田技研工業株式会社