汚れる河川
釣りに行くとわかるが、最近の河川は想像以上に汚れている。昔からそうだったが、見た目だけでなく臭いもひどい。
護岸に囲まれた、いわゆるアーバンサイド(都心の河川)は見た目そうでもないが、自然が残る河川などはひどいものだ。
廃棄された大型ゴミ
筆者がよく釣りをする千葉県の小河川などは、潮が引いて川底が露出すると、自転車やバイク、冷蔵庫、車のバッテリーなどが捨てられているのがわかるくらい現状はひどいものだ。これらに使われているオイルや液体が川に流れ、ひいては海をも汚していく。さらに工場地帯ともなれば、工場からの廃液や油なども少なからず川へ流出している。
危ないものではないとわかっていても、そこで釣れる魚を何の不安もなく食べれるかと言うと、残念ながらそうはいかない。これが地方の自然が残る河川の現状でもあるのだ。
釣り人にできること
釣り人は当たり前だが、ナチュラリストや環境団体ではない。いくら川や海が汚されても何も出来ない。筆者の地元千葉で起きた新日鉄君津によるシアン化合物流出事故は記憶に新しいが、その時は近くの河川で、クロダイやウナギが無惨にも水面に浮いている映像が流れた。
地元ではけっこう有名な川で、そこで釣りをして釣れた魚を食べた人もいただろう。それを考えるとゾッとするが、やはり釣り人はただの釣り人であり何も出来ないのだ。
出来ることをやればいい
車の窓からゴミを平気で川に投げ捨てる人に対しても、追いかけて注意することもなかなか出来ないだろう。せめてそのゴミを回収するくらいが限界だ。しかし、やらないよりはやった方がはるかに良いと思うことはいくらでもある。例えば釣りをしていればお弁当のゴミなど少なからず出るだろう。ならば、周辺の目に付いたゴミも一緒に拾って持ち帰るくらいはしたい。
自己満足程度かもしれないが、やらないよりは良い。釣った魚を食べるなら、何の不安もなく口に入れたい。そんな未来の釣り場を作るため、釣り人が出来ることを考えて行きたいものだ。
<宮坂剛志/TSURINEWSライター>
The post 汚れた河川で釣れた魚は食べても大丈夫? 釣り人にできることを考えてみた first appeared on TSURINEWS.