2016年に初代が発売され、2020年に第2世代、2022年3月に第3世代が発売されたiPhone SEシリーズ。4.7インチのポケットサイズの端末かつ、iPhoneシリーズやProシリーズと比べて手に入りやすい価格ということもあって非常に人気。メイン端末としてはもちろん、たとえばお風呂に入りながらYouTubeを見るための端末として使いたいといった方もいるのでは?

他のシリーズと比べて値段が安めな iPhone SEも防水・防塵にどこまで対応しているかどうかは気になるところ。

この記事では、iPhone SE(第2世代・第3世代)について、防水や防塵の観点から解説します。

iPhone SE(第2世代・第3世代)は完全防水?

スマホを普段使いはもちろん、たとえばプール、海などに持っていって写真を撮影したり、お風呂でのんびりスマホを使う際に利用したい方も多いでしょう。しかし、結論から述べると、iPhone SE(第2世代・第3世代)は防水機能を備えているものの、「完全防水」ではありません。

iPhone SE(第2世代・第3世代)は完全防水?お風呂で使用可能?防水性能を解説
(画像=「完全防水」ではないとはいえ、ひと昔前のガラケーのように、「ちょっと水で濡らしてしまった」だけで壊れるような端末ではないです。iPhone SEは一定以上のレベルの防水機能を誇っています。しかし、決して「完全防水」ではないため、お風呂やプールで使う際には注意も必要です,『オトナライフ』より 引用)

【参考】防水性能を表すIPとは?

まず前提として、端末の防水性能は「IP」という規格に基づいて表されます。たとえば後述しますが、iPhone SEは第2世代も第3世代も「IP67」。この場合、6が防塵レベルにあたり、7が防水レベルに当たります。

iPhone SE(第2世代・第3世代)は完全防水?お風呂で使用可能?防水性能を解説
(画像=IPという規格の詳細は以下の通りです。前知識として覚えておいてください,『オトナライフ』より 引用)

参考元:iPhone 7 以降の防沫・耐水・防塵性能について
参考元:iPhone SE(第3世代)公式サイト

防塵レベル
IPの最初の数字は、防塵レベルを表し、0から6までの7段階で評価されます。数字が大きいほど、粉塵や固形物に対する保護度が高くなります。

IPコード
保護の程度
IP0X
特別な保護なし
IP1X
大きさ50mm以上の固形物に対する保護
IP2X
大きさ12.5mm以上の固形物に対する保護
IP3X
大きさ2.5mm以上の固形物に対する保護
IP4X
大きさ1mm以上の固形物に対する保護
IP5X
粉塵が内部に浸入しても機能に影響しない程度に保護
IP6X
粉塵が内部に浸入しない

防水レベル
IPの次の数字は、防水レベルを表します。0から9までの10段階で評価されます。数字が大きいほど、水や液体に対する保護度が高くなります。

IPコード
保護の程度
IPX0
特別な保護なし
IPX1
垂直方向から落ちる水滴に対する保護
IPX2
15度傾いた状態で垂直方向から落ちる水滴に対する保護
IPX3
60度の範囲で落ちる水滴に対する保護
IPX4
あらゆる方向から落ちる水滴に対する保護
IPX5
あらゆる方向から強く噴射される水に対する保護
IPX6
あらゆる方向から強力に噴射される水に対する保護
IPX7
一定の圧力下で水深1mに30分間沈めても内部に水が浸入しない保護
IPX8
メーカーが指定した条件下で水深1m以上に沈めても内部に水が浸入しない保護
IPX9
高温高圧の水に対する保護

iPhone SE(第2世代・第3世代)の防水性能は?
iPhone SEの防水機能についてあらためて解説します。

iPhone SE(第2世代)の防水性能

先述した通り、iPhone SE(第2世代)はIP67。つまり、iPhone SE(第2世代・第3世代)はレベル7。つまり、水深1mに30分沈めても故障しないレベルの防水機能があります。
決して「完全防水」ではありませんが、少し水に塗れた程度では故障しません。

iPhone SE(第3世代)の防水性能
iPhone SE(第3世代)世代も同じくIP67です。ただし、いずれもこのレベルがずっと続くわけではなく、使用し続けているうちに耐性が低下していくこともあるので注意が必要です。