米Googleは8月中旬、擬人化されたGoogle PixelとiPhoneとのコミカルなやり取りが人気のYouTube動画シリーズ「#BestPhonesForever」の新作「Fútbol」を公開した。「サッカー」をテーマにした今回も、Google PixelがiPhoneをさりげなく皮肉るスタイルはもちろん健在。iPhoneユーザーもついクスッとしてしまう(かもしれない)1本に仕上がっている。さっそく、その気になる内容を見てみよう。

日本人には少々わかりにくい? GoogleがiPhoneとの比較動画を公開

グランド上でサッカーボールをパスしながら語り合うiPhoneとPixel。シリーズ通算7作目でも、iPhoneはPixelに皮肉られることに。

舞台はサッカー場。Google PixelとiPhoneがボールを蹴りあっているシーンからはじまる。過去の作品の場合、iPhoneがひたすらGoogle Pixelを羨んだり、褒めちぎる内容(おまけにiPhoneはすぐ気絶する)が目立ったが、今回はまず、iPhoneがPixelに軽くジャブ。「君はリアルタイム翻訳ができて、20以上の言語を自動で翻訳できるけど……僕は世界中の人が理解するひとつの言語を流暢に話すんだ(So even though you’ve got live translate, and can automatically translate messages in over 20 languages…I’m fluent in the one languages the whole world understands.)」。

「それは何?(What’s that,iPhone)」というGoogle Pixelの問いに対して、iPhoneが「サッカー(Soccer.)」と答えると、Pixelが「あー、フットボールね(Ah, football.)」と軽くあしらわれてしまうというオチだ。

ちょっとわかりづらいかもしれないが、「サッカー」という言葉がなじみの深い日本やアメリカと違って、実際には欧州や南米を中心に「フットボール」と呼ぶ国が大多数。つまり、今回の動画では、世界標準の言葉に堪能であることを自慢したiPhoneが、実際には少数の国でしか使われない単語を使ったことをからかっているというわけ。

動画では、「Soccer」としか言えないiPhoneに対して、Pixelが「fútbol(スペイン語)」「fußball(ドイツ語)」「Futebol(ポルトガル語)」と数々の言語で応答し、その多国籍ぶりをいかんなく見せつける内容となっている。

サッカーをテーマにしたのはGoogle流の祝意?

メッシのインテル・マイアミ加入以降、AppleTVのMLBシーズンパス登録者数が急増している

サッカー自体、アメリカではどちらかといえばマイナーな競技だけに、動画のインパクトも薄れがちに思われる。しかし、今回あえてサッカーを取り上げた要因として一部で取り沙汰されているのが、サッカー界のスーパースター、リオネル・メッシのアメリカ・プロサッカーリーグMLSのインテル・マイアミへの移籍だ。

アップルが独占放映権を所有するAppleTVのサブスクサービスである「MLSシーズンパス」登録者数は、メッシのインテルイ・マイアミ加入以降、2倍以上に増加するなど、多大な恩恵をアップルにもたらしている。実際、動画のタイトルも、英語の「football」ではなく、メッシの母国アルゼンチンの公用語であるスペイン語の「fútbol」になっている。こういった状況を考えれば、たしかに、今回の動画でサッカーを題材にしたことは、あるいはGoogle流のアップルへの祝意の表れなのかもしれない。

ともあれ、今年6月の公開開始以降、順調にシリーズを重ねてきたこの「#BestPhonesForever」の次回作の登場が、待ち遠しいところだ。

参照元:【iPhone Mania】

※サムネイル画像は(Image:​「Made by Google (@madebygoogle)」youtubeより引用)

文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ

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