
宇宙人と交信する方法としてさまざまな方法が考えられてきたが、その1つにチェスでコミュニケーションを取ろうというユニークなものがある。
宇宙空間にチェスのルールを送り込む準備を進めている研究者たちによれば、銀河系の隣人たちとゲームをすることは、彼らと知り合うひとつの方法かもしれないという、宇宙空間に送信する最新のメッセージを設計し、もし返信があれば、論理的な次のステップはルールを送信してゲームを始めることだろうと考えている。しかし、ゲームでのコミュニケーションには膨大な距離が必要なため、数万年から数十万年かかる見通しだ。
論文「Beacon In The Galaxy」の共著者であるフィリップ・ローゼンは、チェスゲームを提案することで、文明の「論理、戦略、計画の思考プロセスについての洞察を得ることができる」「このような共通の理解基盤を確立することで、より詳細なコミュニケーションを促進することができるだろう」と述べている。
オックスフォード大学のアンダース・サンドバーグ氏は、十分に強い信号を送るには技術的な課題もあり、またそうすることが賢明かどうかについての「活発な議論」もあると述べ、我々が宇宙人に “戦艦隊”を送るための “住所”を教えるだけかもしれないという懸念うぃ口にしている。
「さまざまな先進的な文化が先進的でない文化に出会ったときに何が起こったかについて、人々はよくこの考えを持ち出す。私たちがどこにいると言うことは、艦隊をどこに送るかの住所を与えることになるので、本当に危険だと考える人もいる。」(サンドバーグ氏)
サンドバーグ氏は、そのリスクはごくわずかだと考えているが、銀河系でのコミュニケーションを試みる前に、人類が「種全体として共同決定を下すことができるようになる」ことが賢明だとしている。

METI(Messaging to extraterrestrial intelligence)のダグラス・ヴァコッチ氏は、このメッセージには利点があると考えているが、宇宙人にとっては理解できないアプローチもあるため、異なるコンセプトを用いたさまざまな通信を送るべきだと述べている。
「私たちが地球の表面の写真を見るとき、このメッセージに含まれているものは、3次元の表面を2次元に投影したものです。だから、私たちには明らかに普遍的に見えるものでさえ、もしかしたらそうではないのかもしれないということを意識する必要があると思います。間違いのないメッセージを送れるという考えを、私たちは乗り越える必要があるのです。」(ヴァコッチ氏)
宇宙人がチェスのルールを理解したとしても、それが人類による宣戦布告と受け止められることもあるかもしれない。宇宙人とのファーストコンタクトはどのような形で始まるのか興味が尽きない。
参考:「Daily Star」
文=S・マスカラス(TOCANA編集部)
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提供元・TOCANA
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