第3位「シオ(カンパチの幼魚)」
養殖のカンパチは一般市場でも流通していて、回転寿司でも市民権を得てはいるが、シオとなると釣魚としてしかお目にかかれない。水質の悪い海域には回遊してこないので、沖防波堤のエサ釣りで釣れる魚の代表格にもあげたい魚だ。
幼魚というと脂の乗りが悪くパサパサといったイメージがあるが、シオは十分に旨味を備えている。塩焼き、煮つけ、数が釣れたら刺身もイケる。
第2位「マコガレイ」
「マコはそもそもが『これ絶対美味いやつ』やんけ」とツッコミが入りそうだ。では、アカガレイやマガレイなどとは違って、マコガレイは一般市場にどれ程出回っているだろうか?
たまに見かけても、漁港直送をウリにした昼網市などで30cm級の個体が1匹800円〜1000円という、都市圏では今や幻級の魚と言える。これは「釣魚として」の枕詞を大いに掲げて2位に据えたい。
第1位「サンバソウ(イシダイの幼魚)」
40cmを超える個体のイシダイは養殖もされており、料理店や居酒屋の目玉となる逸品として市場価値が非常に高い。磯釣り師がクロと呼ぶ50cmオーバーの個体は、その身内や仲間の間でのみ食されている高嶺の花。でもそれは成魚だからと言うなかれ。
40cmに満たない幼魚でも、身の締まりと備えた旨味は、釣って食べた経験がある人でないと分からない。同じ幼魚のシオを3位とするなら、サンバソウは堂々の1位に据えたい。へっぽこ釣り師の私ゆえに数釣りの経験がなく、塩焼きと煮つけでしか食したことがないが、半端なく美味い!!!
自力で釣れたら無条件で第1位の魚はコレ
以上が自力で釣った魚の食味ランキングだが、私には想像上の釣魚、もし将来自力で釣れたら無条件で第1位に掲げてしまうだろうという魚がある。
その活魚を買って食べたことがあるが、他のいかなる魚もその食味を超えられない。釣り場で出会った釣り人の皆さんがこぞって絶賛するその魚とは「アコウ(キジハタ)」。
エビ撒き釣り、あるいはロックフィッシングゲームと呼ばれるジャンルのルアーを用いると釣れる魚だが、何処に潜んでいるか、どの潮回りで何時頃にピークを定めて狙うかというセオリーを知っていないと釣れない難物中の難物。
釣り場ではその実物を何度ともなく見かけたが、自前の写真となると当然持ち合わせていない。活字だけを綴ってはみたが、掲載される段階では、編集でどうなっているだろうか(笑)。
<伴野慶幸/TSURINEWSライター>
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