登山をするなら、誰もが一度は地図や雑誌を手に取った経験があるだろう「ヤマケイ」こと山と溪谷社。
かねてリニューアルを行ってきた登山情報サイト「山と溪谷オンライン」がデザインを刷新し、8月28日(月)に完全版としてリリースされた。検索性が向上し、豊富な情報を収めたデータベースに簡単にアクセスできるようになっている。
生まれ変わった登山情報サイト「山と溪谷オンライン」
山岳・自然分野の専門誌として長い歴史を誇る月刊誌『山と溪谷』。書籍のほか、ネットメディア・サービスを通じて広く情報発信を行っており、2010年にスタートした「YAMAKEI ONLINE」は2023年8月現在で約42万人の会員を有する。
今年5月、同サービスは「山と溪谷オンライン」として生まれ変わった。スマートフォンでの利用を考慮し、デザインとメニューを一新。必要な情報にアクセスしやすくなるようUI(ユーザーインターフェイス)も見直し、外出先などスマートフォンからの操作性が大きく改善している。
「探す・調べる」のデザイン全面刷新でリニューアル完了
今回とくに強化されたのは、「探す・調べる」機能。同機能は、登山計画作りに欠かせない山や登山コース、登山口、全国の山小屋・宿泊施設、登山ツアーといった情報を集約したデータベースの検索メニューだ。
これまでも同サイトでは、出版社としての取材力とウェブメディアならではの即時性を生かした豊富なデータベースを保有してきた。今回のリニューアルでは、デザインとUIを見直すことで検索性を大幅に改善。
登る山への理解を深める「山」の情報のほか、キーワードや歩行距離などから自分に合った登山ルートを探せる「コース」、アクセス方法や駐車場・トイレなどの施設情報を調べられる「登山口」といったデータを、条件から絞り込んで検索可能。
また、山麓の宿泊施設や山小屋などの開設期間・定員・料金などの確認や、国内外の山に登れる登山ツアーの最新データを探すことも可能となっている。
これにより一連のリニューアルが完了し、山の初心者からベテランまで、より親しめるウェブメディア・サービスとなった。
先行して5月にリニューアルした記事・ニュースなどの読み物コンテンツや、登山計画・登山記録や山道具、フォトコンなどのメニューも健在。
登山地図閲覧・計画ツール「ヤマタイム」と、自分の登山計画・登山記録を作成して保存・共有できる「マイページ」との連携も行われ、多彩なメディア記事の閲覧はもちろん、パーソナルなツールとして活用できるサイトになっている。
今後も月刊誌『山と溪谷』や、YouTubeチャンネル「山と溪谷ch.」と相互連動しながら、山岳・登山情報と登山支援サービスを提供していくという。
登る前に役立ち、登った後にも楽しめる総合的な登山情報サービスとして、より一層の存在感を放ちそうだ。
(SAYA)
UIとはユーザーとサービスをつなぐ接点のことで、Webサイトの場合は情報の表示方法や入力方法、操作方法などを指す